2014年5月28日水曜日

プロジェクトにおける意思決定



 あっちを立てれば、こっちが立たずという矛盾した状況の中から、絶えず変化する状況も加味しながら、最適だと思われる行動を選択するというのは非常に難しいことになってきますねぇ。リアルタイム多変量解析みたいなことをやってないといけませんからねぇ(笑)。

 もちろん、直感を働かせるというのも非常に重要だし、関係者の意見を聞くというのも重要なのだけれど、これだけだとヒューリスティクスや認知バイアスがかかったままの状態ですから、それを補正して考えることのできる方法論は持っておきたいわけですよねぇ・・・・
 

プロジェクトにおける意思決定

 今日は、プロジェクト・マネジメントにおける意思決定お話を少々。

 世の中複雑になってきて、思わぬ相互作用が原因となってリクスが発生することを考えると、プロジェクトにおけるリスク・マネジメントというのはプロジェクトを成功させるためには非常に重要です。それでJISQ31000によればリスクは「目的に対する不確かさの影響」と定義されています。つまり、プロジェクトを進めて行く上での好ましくない影響、好ましい影響を考慮しながら意思決定を行っていく必要があります。

 それで、JISQ31000とは直接関係はないのですが、「Project Decision : Art and Science[1]を読んでいたわけです。もちろん、ここではリスク・マネジメントにも関連してきますが、ここでのテーマは。

 「どのようにすれば、具体的にプロジェクト上のよい意思決定ができるのか?」です。

それで、この本に着目したのは、本書で、プロジェクトにおけるヒューリスティクスと認知バイアスの影響について言及されていた点です。[2]これについては、以下のリンクでも書いていますが、


 意思決定はあくまでも人が行うものですが、ヒューリスティクスと認知バイアスの影響については考えておく必要があるのでしょう。

 それで、話を元に戻すと、意思決定のやり方を大まかに分類すると1)直感による、2)アドボカシー(メンバーの意見を調整する)による、3)意思決定分析による、アプローチの三種類があると言及されています。

 それで、ここでは意思決定の分析によるアプローチ、つまり

1.意思決定のフレーミング、課題の構造化
2.代案のモデリング
3.定量分析
4.実装とモニタリング、意思決定のレビュー

 というプロセスが示されています。

 で、目次だけ翻訳して載せておくと、以下の感じになります。



はじめに
謝辞
あなたの意思決定をテストするクイズ

第一部:プロジェクト意思決定分析入門
1. プロジェクト意思決定分析とは何か?
2. 直感によるガッツ・フィーリング対意思決定分析:プロジェクト意思決定分析の心理学
3. 意思決定分析のプロセスを理解する
4. 合理的選択とは何か? 意思決定理論の簡単な説明
5. プロジェクト・マネジメントにおける創造性
6. グループによる判断と意思決定
7. 意思決定の覚悟はできているか? フラストレーションのたまった開発者症候群

第二部:意思決定ーフレーミング
8. 問題の同定と状況のアセスメント
9. プロジェクトの目的の定義
10. 代案の構築とリスクの同定

第三部:状況のモデリング
11. 推定の心理学と政治学
12. プロジェクトを評価するモデル
第四部:定量分析
14. 最重要項目の選択:感性分析と相互関係
15. ディシジョン・ツリーと新しい情報の価値
16. プロジェクトリスクとは? PERT 法とモンテカルロ法
17. 不幸が連鎖するイベンとイベント・チェイン法
18. 意思決定分析レポートの技法
19.. 多目的下における意思決定
第五部:実装、モニタリング、レビュー
20. (状況に)適応するプロジェクト・マネジメント
21. 正しい決断が行われたか? プロジェクト意思決定のレビュー

結論:意思決定分析は解決策を与えたのか?
付録:
a. リクスと意思決定のソフトウェア
b. プロジェクト・マネジメントにおけるヒューリスティクスと認知バイアス
c. リスクテンプレート
d. 多次元クライテリアにおける意思決定方法論

索引
推奨図書


 余談ですが、モンテカルロ法のシミュレーション・ソフトウェア Crystall Ball っていつの間にか オラクルに買収されていて、今オラクルから販売されていのですよねぇ・・・・

文献

[2]http://www.dia.fi.upm.es/~concha/heuristics-biases.pdf

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