2014年5月29日木曜日

間違いだらけのゴール設定(その1)



 過去の枠組みの延長で設定したゴールは単なる日程表にしかならないですねぇ。

 このあたりがゴール設定の難しいところでしょうかねぇ。(笑)

 

間違いだらけのゴール設定

 時折、自分の書いたブログを読み返してみることがありますが、復習することでより深い学びが得られることも多いように思ってきます。

 それで、今日は基本中の基本であるゴール設定について少し復習するのと、いままで書いた記事を少し統合してコーチングでも、プロジェクトマネジメントのコンテクストでもよいのですが、「ゴール設定のガイドライン」について考えてみましょう。

 ゴール設定についてざっくり考えると大体以下のような感じのガイドラインが存在しています。



  1. 適当に難易度のあるゴールを設定する必要がある。
  2. 具体的に設定されたゴールのほうが、単に「ベストを尽くす」と設定されたゴールより有効である。
  3. ゴール設定には(何の結果をどのように達成するのか?について)行動結果のフィード・バックが重要である。
  4. 時間・距離的に遠くより近くのゴールを設定するほうがモチベーションはあがる。


 もちろん、SMARTなどのフレームワークが存在しているのも当然知っていますけれど、もう少し本質的なところから考えたいところです。[1]

ゴール設定は矛盾に満ちている

 ゴール設定の本質的に考えると、それ自体が矛盾と対立に満ちた行為でもあり、実はそれほど簡単でもないなと、個人的には思っています。ですから、ゴール設定自体が通過するべき第一関門であることには間違いないでしょう。この理由は、以下のリンクで書いていますが、


ゴール設定にはいつも以下の3つの対立構造が潜んでいます。

  1. 具体的⇔抽象的:ゴールが達成された時の状況を出来るだけ具体的かつ詳細に思い描きたい。しかし、将来のゴールは不確実性を含むものであるため、その手段やプロセスについて冗長性を確保しておくために、ある程度曖昧もしくは抽象的な表現にしておきたい。
  2. 過去の枠組み⇔未来の枠組:未来のゴールを考える時に基本的には過去の経験を元に考えたい。しかし、それではゴールが過去の延長になってしまうために、理想の未来から逆算していままで枠組にとらわれないやり方も検討したい。
  3. コントロール⇔アンコントロール:ゴール達成については自分のコントロール出来る行動や資源を使うことのみ考えた計画を立てたい。しかし、実行する場面では、自分のコントロール出来ない状況も想定し、その出来事への対処、あるいは当初計画になかった偶発的に得られたその他資源を使うことも考えたい。(このあたりは、複雑系とかオープンシステムの話になってきます。)
  http://ori-japan.blogspot.jp/2014/08/blog-post_15.html(コントロールについて)

 もちろん、クライアントの視点からすると、こういったことを理解した上「規制概念を超えるような」でゴール設定を支援してくれるのが良いコーチで、反対に、理解していないと、単なる「茶飲み話」で終わるという意味では良い踏み絵になってくるように思ってくるわけです。

それで上の対立構造からゴール設定の方向性を考えると、

  1. 抽象度:ゴールの抽象度は冗長性を確保して適度に具体的、ただし、どんな行動をするかについては行動が起こせるまで具体的になっていなければならない。
  2. 枠組み:ゴールは、過去の枠組みに囚われてもいけないが、かといって出来もしないような非現実的なものであってもいけない。
  3. 資源・資質:ゴール達成の途中において、偶発的に発生した障害は学びとして取り入れ、偶発的に得たアイディアや資源を「わらしべ長者」的に取り入れる。(心理療法家のミルトン・エリクソンのユーティライゼーション・アプローチが参考になる。)

という感じになってきます。

これがまず話の大前提となります。

(つづく) 
文献




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