2014年6月24日火曜日

マインドマップと一般意味論(その18)



 知覚・認識プロセス自体を認識する

 一般意味論はある意味、認識論(Epistemology)に基づいた方法論です。

 つまり、「何をどのように認識しているのか?」の質問に還元して、自分の情報処理のプロセス自体を対象にして、一歩離れてそれを自覚してみるところから始めるという具合です。

 例えば、「問題解決」というような場合。

 ここに一般意味論を適用すると、「問題」って言っているけれど、「問題が問題であることをどのように認識しているのか?」というように、とっかかりとして、その事実認識と、(別のレベルで行われる)評価、判断のプロセス、あるいは(もっと別のレベルにある)隠れた前提に着目することになります。

 それで、プロセスを一歩引いて眺め、「五感による事実認識」、「推論」、「評価、断定」、「推論の仮定、前提」・・・・「その意味」・・・・というようにそれぞれに区別を付けてみる・・・ことになります。で、個人的には、この区別をつけるのが「頭の整理」にあたる、と考えています。もっとも、人の知覚や認識をプロセスに戻して考える場合にも、情報の「抽象度」の高い低いというのあるので、それをどう認識するのがポイントと言えば、ポイントなのですけれども・・・・

 それで、もともと一般意味論の影響を受けて開発されたマインドマップは自分の知覚・思考をプロセスを書き出して外在化して眺めるような格好になっているので、まずは、つらつらブランチを書いてみて、「五感による事実認識」、「推論」、「断定」、「推論の仮定、前提」・・・・「その意味」・・・・というようにそれぞれ区別をつけて自覚してみるところから始めるのはありだと思っているわけです。

 もっとも、問題解決をするには・・・・「隠れた仮定」に気づいて、これをひっくり返すなどして、枠組みを超えた解決策を見つける必要があったりするわけなのですけれどねぇ・・・・(笑)。こうすることで、単純にアイディアを得るだけではなくて、認識や行動がよい意味で変化することになるでしょう。


 抽象過程の自覚


 そもそも論として、なぜ、マインドマップのロジックをマインドマップが大きな影響を受けている一般意味論に戻す必要があるのか?
 
 これは非常に大きなテーマでもあります。

 これを簡単に説明すると、コーチングや心理療法ではないのだけれど、問題に対する解決策がひらめく、というだけではなくて、何か目標を達成するための認識や行動を根本的なところから変化させたいから、ということがあります。これは、MRIで短期療法を研究していたポール・ウォツラィックの言っていた第二次変化 (Second-Order Change)、つまり「変化」が「変化」するレベルをねらっているところでもあるわけです。

 なので、マインドマップを一般意味論で書いてみたらというのが第二次変化を起こすための思考実験だというわけです。
 
 さて、一般意味論の概念に構造微分(Structural Diffrential )があります。[1]

これは、人が外的出来事を起点として五感から情報を取り込み、神経系の中で情報が抽象化され、どのように反応しているのかを示すモデルです。


 それで、このモデルに即して、自分がどのように情報を処理しているのか?その時どのような気持ちになるのか?どのように反応しているのか?を一歩下がってメタ認知して自覚してみましょう、と言ってるのが「抽象過程への自覚(Consiouness of Abustructing)」ということになります。[2]

 で、実際にはマインドマップなどをつらつら書いた後に眺めてみて、区別を付けてみるのが良いのだろうなぁと思っているわけです。

 例えばこれを行うための質問は以下ということになります。








(つづく)
文献

[2]http://communication.ucsd.edu/_files/Berman%20-%20Advanced%20General%20Semantics%20Workbook%20Part%202.pdf

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