2014年6月3日火曜日

一般意味論の構造微分の読み方



人はそれを経験することもできれば、「経験したこと、経験するだろうこと」について経験することができる(笑)。
 

一般意味論の構造微分の読み方

 3つの原則のひとつである「地図はそれが示す土地と同じではない」でお馴染みの一般意味論ですが、今日は Viemoにこの一般意味論の重要な概念の一つである構造微分の概念が説明されていたのでご紹介しておきましょう。


コーチングの質問にこういうのがあります。

クライアント「将来がどうなるか不確実で不安で不安でしかたないのです・・・」
コーチ「では、将来が不確実だということは自信を持って言えるのですね!」
クライアント「は、はい!」

 で、コトバのレトリックのように思えるわけですが、クライアントから良い心身状態を引き出すことに使うことができます。

 実際にはこの技法を使うことで視点が代わり、心身状態が変わるので、対象としている物事に対する見方、感じ方が変わるということになります。これは、以下のリンクでも書いたように家族療法家のヴァージニア・サティアが得意としていた言語パターンのひとつでもあります。


 これが結構難しいのは、言語学で対象にしているコトバだけではなくて、それが神経的にどのように現象するのか?まで対象にしていること。

 それで、これを説明するための一つのモノサシとなるものがこの一般意味論の構造微分でもあるわけです。




 構造微分とは、外的世界の出来事が情報としてどのように神経の中に取り込まれ、抽象化されていくのか?というプロセスを示した概念です。

 もちろん、これを勉強すると何が良いのか?というと、この影響を受けているアルバート・エリスの論理情動行動療法のABCモデルが理解できるとか、トニー・ブザンのマインドマップが構造微分に基づいて作られていることが分かるとか、NLP(神経言語プログラミング)の言語メタモデルがまるごと一般意味論のパクリだとか(笑)アレクサンダーテクニークに影響を与えているとか・・・・・理解非常によく理解できるというわけです。

 もちろん、一般意味論が言う「抽象過程への自覚」ではないのですが、外的出来事についての情報がどのように自分の神経に取り込まれているのか?その結果つくられる一次的な表象があって、二次的な表象として、それを見たり、聞いたり、感じたりしてそれにどのような解釈を与えているのか?それにどんな意味を与えているのか?といった具合にこのプロセスを自覚してみましょう・・・というのが一般意味論の重要な概念でもあるわけです。

 で、もう少し本質的なことを言っておくと、自分でも相手でも良いのですが、人の知覚・思考に変化をもたらしたい時は、

・知覚・思考がどのように行われているのか?プロセスに戻して感じたり考えたりし、
・次にそのプロセス自体をメタ認知して、自覚したり、意識してみなさい
・そして、そのプロセスをありたい方向に向けて変えなさい
・新しいプロセスにアンカーを設定しておきなさい

ということになってきます。で、キーワードは「プロセス」で経験した思考・感情をプロセスに戻し、次に「メタ認知」して、プロセスをありたい方向に変えて、最後、は「コトバや記号あるいはシンボル」を使ってこの新しいプロセスとしての経験を固めるということになるわけですねぇ。一般意味論的な視点から考えるとこの「コトバや記号あるいはシンボル」が新しい経験のプロセスを引き出す「アンカー」となるという感じですねぇ。

 そう考えると、マインドマップって「抽象過程の自覚」を行うための、知覚・思考の補助線ということがよく分かってくるわけなのですよねぇ・・・・・・・・(笑)。

http://ori-japan.blogspot.jp/2014/05/blog-post_15.html

 で、どこかのブログにあった構造微分の絵、とても良く出来ています。レベルの違う、抽象化の階段を降りていく様子が上手く表現出来ているように思います。




 

(つづく) 
文献

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