2014年6月4日水曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:間接暗示



センスの問題なのかもしれないけれど、コーチングのコンテクストで「何が欲しい? What do you want ?」みたいな直接的な質問を聞くと、なんか下品な気がするのはどうしてなのでしょうねぇ?。

 確かに、間接暗示とか間接表現とか使ってもっと小洒落た表現にしないとなんかぎこちない感じはしますねぇ・・・・

 まぁ、個人的にアンソニー・・ロビンズとか好みじゃないのはこの辺が影響しているのだろうなぁと・・・・・(笑)。
 

ミルトン・エリクソンの系譜:間接暗示

 一般的に人は相手からあれこれ指示されるのは嫌なものだと思います。「~しなさい」とか「~したほうが良いとか」

 それで、あくまでもこちらは何か他愛もないことをつぶやき、相手が勝手に気づいてくれる、あるいは自分で閃いたと思ってくれる話法が相手の抵抗を受け難いという意味では最上なのですが、この一つミルトン・エリクソンの使っていた間接暗示ということになるわけです。[1]


 で、「A Primer on the Power of Hypnosis& Suggestive Language[2]というドキュメントを読んでいたのですが、これが中々面白いのですよ。

 例えば、こんな会話があります。

状況設定は、友人に「ここに駐車しないほうがいいよ」と助言するような場合です。

で、まずは直接表現(直接暗示)から。

                                                                                         
You ought to park elsewhere, that’s a bad spot,”

「どこか他の場所に駐めたほうが良いよ、そこはよくない場所だ。」         


 この表現の場合、一歩間違うと「うっせーな!」となって相手の抵抗を受けてしまうでしょう。

 で、以下が間接表現(間接暗示)に直した例。


I wouldn’t park my car in that spot unless you want to be towed,”                                                      

 レッカーされたいのだったら別だけれど、僕はその場所には駐めないなぁ。      

  野村克也監督ではないけれど、独り言みたいな感じでボツリつぶやく、というようなモードでやると効果てきめんです(笑)。
 
次にに、子供の注意をひくとき

 まずは、直接暗示、


Listen to me.                                                                                                                                       

聞きなさい。                                  


 で、間接暗示、


You know, _______, it can take more energy to keep ignoring someone than listen to me very carefully, immediately.

◯◯ちゃん、ねぇ。誰かを無視しつづけることは、私のことを言っていることを今すぐ注意深く聞くことより、もっと大変なことなのよ。                   

 ・・・・ってな感じ。つまり、暗に無視するより私のことを聞いたことのほうが全然簡単なのよ・・・というのを間接感じで伝えているというわけです。

 この2つの例から言って、相手を説得したいような場合、クリティカル・シンキングやロジカル・シンキングのモードで正論を言い続けても、相手からすると「うっせーな!」となってしまうので、案外こういった間接暗示による、つぶやき戦法やささやき戦法のほうが相手の抵抗を回避するというような意味ではおそらく何倍も効果的だというわけです。

 で、余談ですが、もっと高度な例としてダブル・バインドを使った間接暗示や、トゥルーイズムを使った間接暗示などが掲載されいますが、それは読んでのお楽しみということにしておきましょう(笑)。

 それで、冒頭に戻って、What do you want ? を間接暗示にしたらどう表現しようか?とかんがえると、色々アイディアが出て面白いのですよねぇ?

 で、What do you want ? をセラピューティック・ダブル・バインドで間接暗示で表現してみなさい・・・というのを宿題にしておきましょう・・・・。

 でも、これって真面目に考えると東大院の入試問題と同じくらいの難易度になるのかなぁ?(爆)。

http://ori-japan.blogspot.jp/2011/11/blog-post_12.html

 
(つづく) 
文献

[2]http://www.powercommunicating.com/articles/Clarifying%20the%20purpose%20and%20power%20of%20hypnosis.pdf

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