2014年6月6日金曜日

マインドマップと一般意味論(その1)


  
 要点:マインドマップは、お絵かきで学ぶ「一般意味論」だというお話。

 『マインドマップ』って、書き方のHow to  はとても簡単です。

 どれくらい簡単か?というと小学生でも書けるくらい。

 それで、人というのは面白いもので、「簡単」な How to の背景にある理論とか哲学とかってやっぱり「簡単」だと勘違いするように思います(笑)。

 でも、調べてみるとそう簡単なわけでもなく、深さがあることが分かってきます。

 もちろん、みんながみんな根幹の原理から理解しないと気の済まないユダヤ人科学者みたいな発想はしないので、こんなことは考えたこともないのでしょうけれども。

 それでも、個人的には、『マインドマップ』の背景にある思想や理論を理解しておくことのほうがより重要ではないかと思うわけです。

 なぜならば、ここまで考えないと表面をマネただけの薄っぺらいものしかなりませんし、応用が効かないように思ってきます。例えば、趣味ではともかく、会社で問題解決をするために素性のよく分からない『マインドマップ』を使おうなど思わないでしょう。

 また、ライセンス的な話をすると、『マインドマップ』って登録商標になって正式には『マインドマップ®』です。そのため、商標に引かかからないように表面をマネただけのものから、多少本質に迫っているものもで含め有象無象の類似品が存在するわけです。
 
 それで、個人的には有象無象の中からキラリと光る本物を見つけるためには、その背景にある思想や理論を理解しておくことが何より重要ではないかと考えています。逆に言うと背景にある思想とか理論を理解しておかないと有象無象に混乱させられるということは火を見るより明らかです。もちろん、正規の『マインドマップ』のことをより深く理解しようと考える時にも役立つでしょう。

 で、トニー・ブザン氏の発言から、マインドマップの成り立ちを考えましょう。

 マインドマップは、アルフレッド・コージブスキーの一般意味論」を元にしているわけで、実は、「マインドマップを書くこと」=「一般意味論の実践」と言っても良いのではないかと個人的には強く確信しています。もっと言うと、『マインドマップ』はを書くことで知らず知らずに一般意味論的な物事の見方、考え方、行動を実践している・・・と考えてもよいでしょう。つまり、『マインドマップ』を書くことで得られる知識や能力は「一般意味論」を学んで得られる知識や能力と同等である、と考えられるでしょう。

 で個人的には表面をマネただけ、というレベルでは終わりたくないのでブザン氏の仕事をリスペクトしながらも、「一般意味論」の理論や概念に戻してそれを明示することで、よりいっそう人の行動や思考の変化を支援することができる実践的チャートとして活用しています。

 例えば、一般意味論エビデンスのあるREBT(論理情動行動療法)などにもつながっていくわけですし、アレクサンダーテクニークのような考え方に結びつければ、「よりよい姿勢」「より良い息の仕方」・・・・を日常生活の中からポジティブ・フィードバックで探していくという生活スタイルが確立されることにもつながります。

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/09/rebt.html

 そのようなわけで、『マインドマップ』と「一般意味論」の関係を理解しておくというのは以上に重要なのではないか?と考えているわけです。

 もちろん、商標の関係で個人的には、人に教える時は、チャートの表現も変えて一般意味論 (General Semantics)から取った GS マッピングっていう名前にしようかと考えているわけではあるのですが(笑)。

 

マインドマップと一般意味論

 個人的には、5、6年前から事ある事にマインドマップを使っているかなりハードコアなマインドマッパーだと思っているのですが・・・・マインドマップを使っていて結構不思議に効果を実感している瞬間というのがあるわけです。それは、

 「Youtube で放映されている時事ネタのニュース番組のマインドマップを書くと、書かない時と比較して、いつまでも記憶に残るのはなぜ?」とか、

 「難しい問題について、マインドマップを書くと、自分でも驚くような解決策のアイディアが出てくるのはなぜ?」とか、

 「自分で変えたい思考や行動パターンの背景にある信念を発見し、それを変えることで、思考や行動パターンを比較的容易に変えられるのはなぜ?」

というような効果を実感しているところがあるわけです。

 もちろん、ここで、「使えているかいいや」とそれ以上の追求をやめるという方法と、「いやいやその理論や思想となる背景まで知らなきゃ応用は効かない」というように探究心を燃やし続けるという2つのパターンがあるでしょう。

 個人的にはなんでも原理原則が分かっていなきゃ嫌なユダヤ人科学者のようなパターンで後者ということになります。それで、あれこれ文献を調べ始めるというわけです。

 それで、英語版の Wikipeida Mindmap の項目を読むと以下のような記述があります。[1]


 Buzan says the idea was inspired by Alfred Korzybski's general semantics as popularized in science fiction novels, such as those of Robert A. Heinlein and A.E. van Vogt. He argues that while "traditional" outlines force readers to scan left to right and top to bottom, readers actually tend to scan the entire page in a non-linear fashion.


ブザンは、例えば、ロバート・A・ヘインレインやA.Eヴァン・ゴットなどSF小説で有名になったアルフレッド・コージブスキーの一般意味論に多大な影響を受けたと語っている。ブザンは、伝統的なノートが右から左、上から下へと制約を受けるのに対して、(マインド・マップは)読者が非線形な方法で1ページまるごとをスキャンする傾向にあると主張している。


 このあたりは随分昔から気づいていたことではあるわけですが、こういった記事を読むと、個人的には「あぁ、やっぱり一般意味論をベースにしているのか!」とその確信が高まるわけです。

 で具体的には、以下のリンクで書いた「一般意味論」の概念が『マインドマップ』の書き方の作法の随所に盛り込まれていることに気付くわけです。



 それで、具体的な話は次回以降に譲ることにしたいと思います。

(つづく) 
文献

[1]http://en.wikipedia.org/wiki/Mind_map

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