2014年6月7日土曜日

マインドマップと一般意味論(その2)



 マインドマップは、「一般意味論」の構造微分をもとにしているというお話。

 目の前に『謎のオブジェクト』が存在している。

 但し、観察者である私が見ているのはその『オブジェクト』そのものではない。

 観察者は、自分の神経を通して得られた情報を自分の中で再構成して
 見ているものだろうし、
 電子顕微鏡で見たら分子とか原子とかまったく別のものなのだろうから。
 
 だからそのオブジェクトの実体なんて誰にも分からない。
 だから『謎のオブジェクト』なのだ。

 その『オブジェクト』に対する純粋にアナログな感覚が立ち上がってくる、
 その『オブジェクト』を五感だけで見たり、聞いたり、触ったりしている。
 というコトバの存在しない経験、五感だけで感じる現実。

 そして、「ウマそうだなぁ」とか「よい匂いがする」とかのごくごく
 主観的な気持ちや反応が立ち上がってくる。もちろん、それが自分だけに特有の
 評価だと誰も気づいていない。

 そして、このオブジェクトに ' りんご ' というコトバを貼り付けて、
 この『謎のオブジェクト』を ' りんご' と呼ぶことにする。

 『謎のオブジェクト』が謎でなくなる瞬間でもある。

 ' りんご' と呼ぶことで、五感の感覚、反応も少し変わったような感じがするし、
 「'りんご'と言えば聖書に書いてあった」とか
 「スティーブ・ジョブズがどうだ」とか、

 止めどもない推論、連想が頭のなかをぐるぐる回り始める・・・・・

 ・・・・そして、・・・・情報はどんどん抽象化され・・・・・・

 'りんご'を表した記号は高給ブランドのマークのように経験の総体としての
 シンボルとして機能することになる・・・・

  
 

マインドマップと一般意味論

 
 トニー・ブザン氏が一般意味論の構想を元にしてマインドマップを開発したくだりは昨日以下のリンクで書いています。

http://ori-japan.blogspot.jp/2014/06/blog-post_6.html

 それで、マインドマップは、一般意味論の構造微分(Structural Diffrential )を水平的に展開した図だ、と個人的には考えています。[1]

 Wikipeida General Semantics によれば、「沈黙と言語」のレベルについての解説が書かれています。[2]



  1. 外的、あるいは内的な出来事が起る。
    (目の前を車が通り過ぎたとか、お腹が減ってお腹がグーと鳴ったとか)
  2. それが神経学的に表象され、現実として知覚される
  3. さらに、気持ちが現れ、思考が始まる
  4. その経験をコトバで記述する(コトバは、知覚や気持ちにフィードバックされる)
 
 ここでのポイントは人の経験には五感レベルの現実、そしてそこに付加される主観的な気持ちや意味。そしてそれをコトバ記述する・・・・というように一般意味論
は4つの段階が想定されていることです。

 そして、一般意味論が目指すのはコトバの力をかりて、この現象学的なプロセス、特に沈黙で表現されているようにほぼ無意識で行われている部分について自覚を促し、コトバの力を借りて、前のプロセスから次の抽象化のプロセスへの齟齬やエラーを解消するように、遅延をつくってみましょうというのココでの趣旨です。

 それで、マインドマップも一般意味論に戻すのであれば、自分が対象を見たり聞いたり感じた結果としての現実が立ち上がり、その後どのような気持ちになり、そしてどのように思考、推論してどのような枠組みをつくり、それがどのような記号、シンボルに結びついているのか?を自覚し、変えたければ変えるために使う道具ということになるのだと思います。
 
さて、構造微分をマインドマップにマッピングしてみましょう。

一般意味論の構造微分のレベル
マインドマップ
イベント
セントラル・イメージ
オブジェクト
ディスクリプション(ラベリング)
メインブランチ+コトバ
推論
サブ・ブランチ+コトバ
Etc.
ブランチに表現されていない行間

 個人的には、マインドマップはこのように一般意味論の構造微分がマッピングされた構造をとると考えています。
 
(つづく) 
文献

[2]http://en.wikipedia.org/wiki/General_semantics

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