2014年6月8日日曜日

マインドマップと一般意味論(その3)



 マインドマップは、は思考の抽象度を上げ下げする補助線というお話。
 
「マインドマップ」は、トニー・ブザン氏がアルフレッド・コージブスキーの一般意味論にヒントを得て開発した、ということが 英語版の Wikipedia には書いてあります・・・・

 ということは、書き方のお作法を通して・・・・実は一般意味論の概念と、一般意味論のものの見方考え方、感じ方を学ぶ、というのがマインドマップの目的ではないのか?とも思うわけです。もちろん、行きつけの人だけが知っている「裏メニュー」じゃないけれど、知っている人だけが知っている「裏の目的」みたいな(笑)。

 特に、コトバ、記号、シンボルが自分の知覚、思考、行動にどのように影響を与えているのか? 一般的な言語学ではコトバが知覚にどう現象するのか?というのは範囲外だったりするので、「良いコトバを使うと良い感じ方、良い見方、良い反応、良い行動ができる」を体現するためには、案外この視点は重要だと思うわけです。

 それで、マインドマップを学ぶことは・・・・コージブスキーの著作『科学と正気(1933)』に書いてある、一般意味論の用語で言うと、「地図はそれが示す土地そのものではない」「コトバはそれが示す実体そのものではない」という非アリストテレス系のものの見方、感じ方を身につけるということになるように思えてならないわけです・・・(笑)。
  
 

マインドマップと一般意味論

 はじめに、復習を兼ねてWikipedia に書かれていた、「マインドマップのガイドライン」なる文章を読んでみましょう[1]


    1.Start in the center with an image of the topic, using at least 3 colors.
    (紙の)中心にそのトピックのイメージ(セントラル・イメージ)を、少なくとも3種類の色を使って書くところから始めなさい。

    2.Use images, symbols, codes, and dimensions throughout your mind map.
     マインドマップの中で、イメージ、シンボル、記号、そして次元(例えば3次元)を使いなさい。

    3.Select key words and print using upper or lower case letters.
    キーワードを選び、小文字もしくは大文字の「活字体」で記入しなさい。

    4.Each word/image is best alone and sitting on its own line.
    それぞれのコトバ/イメージは、一つのブランチに一つだけ記入するのがベストである。

    5.The lines should be connected, starting from the central image. The lines become thinner as they radiate out from the center.
    線(ブランチ)は、セントラル・イメージから始めるべきである。このブランチは、中心から放射状に広がるにつれて細く書く。 

    6.Make the lines the same length as the word/image they support.
    線(ブランチ)は、その上に乗せるコトバ/イメージと同じ長さで書きなさい。

    7.Use multiple colors throughout the mind map, for visual stimulation and also for encoding or rouping.
    視覚的な刺激を行うため、、符号化、グルーピングが分かるように、マインドマップを通して複数の色を使いなさい。

    8.Develop your own personal style of mind mapping.
    個々人のスタイルのマインドマップの書き方を開発しなさい。

    9.Use emphasis and show associations in your mind map.
    自分のマインドマップの中で、強調、あるいは関連付けを示しなさい。

    10.Keep the mind map clear by using radial hierarchy or outlines to embrace your branches.
    ブランチを受け入れるために、中心から周縁への階層構造あるいはアウトラインを使うことでマインドマップを分かりやすくしておく。


 でさらりと書いてありますが、実際にマインドマップを書いてみると結構、難しいのが、4. の各ブランチには一つの単語あるいは記号をのせる、のように思ってきます。

 例えば、 Organization – As-a – Whole みたいなその熟語が一つのコトバのようなっているのはそのままブランチ上にのせるとしても、ついつい油断すると、ブランチに文章がのかってしまうわけです。

 もちろん、なんで文章にするダメなのか?というと、個人的には、一般意味論でいう「Etc.」(そのコトバの反対側、あるいはコトバに明示されていない何か)を見つけるのに苦労するからということになるわけです。つまり、単語をブランチに載せないと、そのコトバの反対側にあるもの、あるいはコトバに明示されていない何かを見つけるのが難しくなります。


 もちろん、ブランチに載せる単語は単なる単語ではなく、質感を伴った五感の感覚、や状況などその他もろもろのものが抽象化された結果だと考えています。



 つまり、ブランチに乗っけるのは単なる単語ですが、その単語を書くまでには認識上の抽象度が低いところからはじめて、それが最終的に単語や記号になったものを書くように知覚を動かす必要があるという具合です。


 もちろん、単語だけを乗っけたマインドマップはそれがどのようなコンテクストで書かれているのか?というのはある程度状況設定していないと、コンテクストを共有していない人他人が見るとちんぷんかんぷんなところがあるのも事実でありこのあたりは工夫が必要なところなのかなぁ?と思っているわけです。


(つづく) 
文献

[1]http://en.wikipedia.org/wiki/Mind_map

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