2014年7月17日木曜日

リフレーミング(その5)初心者向けのリフレーミング



 ミルトン・エリクソン派のリフレーミングではないけれど、思考や行動の大きな変化を志向して行う場合は、やはり、課題を二項対立で見て、それをリフレーミングすることで既存の枠組みから出る必要があります。要は禅問答が必要というわけです。

 ただ、やはりこういうのは初心者には難しいところがあるわけです。で、とりあえずのリフレーミングとしてどんなのがあるか?とかんがえるとこんなリフレーミングもありと言えばありですねぇ。もちろん、これだと「物は言いよう」のレベルで、思考や行動の大きな変化はあまり期待できないのですけれどねぇ(笑)。で、企業研修だったらこの程度で O.K.なのでしょうかねぇ?
 

初心者向けのリフレーミング

 日本の総務省にあたる米国内務省から提供されている「Getting to the CORE
of Communications [1]という対人コミュニケーションのトレーニングの資料を読んでいたのですけれど、非常に興味深く読んでいたところです。

 それで、米国製の資料の面白いところは、日本だったら「そんなこと書かなくても当たり前だよねぇ!」という行間のところまで、ある意味馬鹿正直に文章化されて、書かれているところです。流石、異なる文化の人たちが集う「移民の国」というところのようにも思えてくるわけです。

 で、この資料の目的は、他人のどのようよいコミュニケーションを行うのか?を目的に書かれています。

 もちろん、このブログで時たま書いている「一般意味論」の話ではありませんが、英語だろうか、日本語だろうが、はたまたドイツ語だろうがフランス語だろうが、言語そのものに人の認識を混乱させる機能がビルトインされているところは気を付けなければならないのでしょう。

http://ori-japan.blogspot.jp/2011/09/blog-post.html

 でここでのリフレーミングの定義は、


単語や文章を
・中立
・無批判(無判断)
・もしくは、肯定的
な表現に置き換えることです                                                                                       


 で具体的なリフレーミングの方向性は、
リフレーミングの方向性
否定的表現から
彼女はチームプレイヤーではない
肯定的表現へ
彼女から助けられたらあなたは嬉しいだろう
過去から
彼はいつも遅れてくる
未来へ(選択肢へ)
彼が時間通りにやってくることを期待している
思惑から
4:00 のスタッフミーティングには出たくない
興味へ
子供を迎えにいかなくてはならないので、スタッフミーティングが長引くことを気にしている
他人のことから
あなたは人に誤った情報を与えるのを止めなければならない
自分のことへ
私にとってできるだけ正確な情報を得ることは重大問題なのです
非難から
あなたのせいで締め切りが守れない
インパクト、懸念へ
あなたが締め切りまでにレポートを出してくれないと、私の締め切りが守れなくなるのではないかと心配なのです
不満から
あなたは人の言うことなんて聞いていない
要求へ
あなたは私があなたの話を聞いていることを確認したいように思える
否定的なラベルから(自己認識)
頑固だ
肯定的もしくは中立的な属性へ(振る舞い)
粘り強い

 もちろん、ここでは良好なコミュニケーション、つまり「物は言いよう」を志向しているだけで、思考や行動の変化は求められていないので、こんな感じで問題ないのでしょう。
 もちろん、日本語だとちょっとショボイ感じがしないでもないですが、英語でもこの表現を練習しながら別の表現を考えてみると結構よい頭の体操になるようにも思ってくるわけです。
 で余談ですが、この参考文献を読むと理論の拠り所の一つにクリス・アージリスの「推論のはしご(抽象化のはしご)」を持ってきていますねぇ。

 http://ori-japan.blogspot.jp/2011/08/blog-post_19.html

(つづく)
文献

[1]https://repository.cardiffmet.ac.uk/dspace/bitstream/10369/4439/2/A%20Framework%20to%20Explore%20and%20Transform%20Client-Generated%20Metaphors%20in%20Applied%20Sport%20Psychology.pdf

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