2014年7月4日金曜日

リフレーミング(その1)二項対立とリフレーミング



 リフレーミングって、まずは問題解決の状況設定として
「前門の虎、後門の狼」というような二項対立があって、そこからどのように抜けだすのか?というプロセスにおいてリフレーミングを使うという格好になっていないと、人の行動や思考パターンが変化することも含めた問題解決とはならないのですよねぇ・・・(笑)。文字通り"Re"-Framing だから枠組みが変わる必要があるわけでしょうから。

 その意味、スタンフォードでも教えていたMRI(Mental Research Institute)の頭のいい人達が禅問答との共通性を見出したのも納得できるというわけですねぇ・・・・・・・・・・リフレーミングってある意味二項対立から抜け出す技で・・・・これが出来ることで、初めて今持っているフレーム、つまり枠組みから抜け出せるということでもあるのでしょうから・・・・・・・

 だから、ネットでありがちな、「わたしはグズなんです」と言っている人に「あなたは慎重な人なのですね」と『ポジティブ』にパラフレーズをしても、思考や行動になんの変化も起こらないことを説明できる理由があるわけなのですねぇ(笑)・・・・なぜなら、背景にある「フレーム」つまり「枠組み」は何も変わっていないわけですからねぇ・・・・

 もっとも、このあたりで喜んでいる人は、本当の意味でにっちもさっちもいかないで切羽詰まっているというわけではないのだから、ある意味幸せな人たちなのでしょうねぇ・・・・・・・・・もちろん、「枠組み」を変える必要が無いということでもあるのでしょうけれども・・・・それは悪いことじゃないわけですから・・・・
 

リフレーミングの復習

 ネットに転がっているリフレーミングの記事ってインチキなものが多い、と個人的には考えています。例えば、コップ半分の水を見て、もう半分しかない→まだ半分もあるようにポジティブに考えましょう、みたいなもの。

 で、元々 パロアルトの MRI (Mental Research Institute) に在籍していた心理療法家のポール・ウオツラウィックが最初に命名したと言われている、クライアントの行動や思考パターンを根本的(第二次変化 Second -Order Changeのレベルで)に変化させ、問題の解決を支援する『リフレーミング』を理解するには、このあたりの原点に戻るようにも思ってきます。

 
 それで、まず読まなきゃいけないのは、「 The Double Bind in Relational Practice[1]もちろん、これはベイトソン達が研究したオリジナルの『二重拘束理論』を人間関係までに明示的に拡張したバージョンなんですが、非常に面白いと思います。
 で孫引きなのですが、やはり MRI のリチャード・フィッシュ、ジョン・ウィークランドらの「The Tactics of Change[2]のお話し、

・根底にある仮定


-誤りを見つける必要はない
-誰も勝つ必要はない、誰も負ける必要はない(問題を解決するために、勝ち/負けにこだわると二極分化に追い込まれる)
-やっていることが上手くいかない場合、それを止める


・逆説的な変化の戦略


-(システム論的に、変化を持ち込もうとするのではなく、単に現状維持のパターンを中止する
- 意識していない振る舞いを意識してみる
-(太極的- TAO-な方法論)個人は、特定の振る舞いと戦う替わりに、意識的にその振る舞いに関与することが推奨される

 と問題を解決しようとすること自体が問題を強化してしまう、だから、それを逆手にとって更にどうすのか?みたいな案外示唆に満ちたことが書いてあるわけです。

で、具体的にこのあたりの二項対立+リフレーミングを使ってビジネス上の問題解決について書いたのがこのあたり、


 もちろん、ここに至るまでは「変化への抵抗」の抑える、あるいはもっと積極的に「変化への推進力に変えていく」必要があります。で、案外これが一番のポイントかもしれません。


 もちろん、MRIオリジナルではないのは重々理解していますけれどねぇ(笑)、この組み合わせはおいらのオリジナルなので、時間がある時にちょっとエッセーか論文にしておこうと画策中。本当はこれで考えに考えぬくタイプの企業研修とかやっても良いのですが・・・・・
(参考)

(つづく)
文献


[3]http://www.anzjft.com/pages/articles/295.pdf (参考)



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