2014年7月5日土曜日

リフレーミング(その2)フェルトセンスとリフレーミング



 いわゆる「リフレーミング」って、コトバのコンテンツとして何か格好の良いことを言おうと思うと途端に難しくなります。また、格好の良いコトバに「リフレーミング」されても、何となく腑に落ちない・・・・という感覚がある・・・・で、実はこういう感覚は非常に重要です。

 家族療法で用いられている「リフレーミング」について考えると、そもそも、「ネガティブ」と言われているコトバを「ポジティブ」なコトバに変換するというのは案外スジが悪いようにも思えてきます。

 それでまずはどこから始めるのか?

 「自己認識」をコトバで表明して、同時にそれから感じる「身体感覚」みたいなところに焦点を当てて、その感覚をありありと感じて、さらにこれを言語化する、さらにそれを別のコトバで言い変えてみる。 

 例えば、「私は音痴です」と言った場合、音痴から沸き上がる「身体感覚」を感じる。

そして、そこに焦点を当ててみる・・・・・・・・で、それを追体験して、「喉がゴツゴツするのです」のように言語化してみる・・・・

このようにとりあえず、「自己認識」をできるだけリアルに感じる「身体感覚」みたいなところに翻訳してみる・・・・・・・・でこの感覚を別の感じ、例えば、「喉が滑らかに感じます」・・・・に変わったと想像してみる・・・・・

で・・・「私は音痴です」と言ってもらってさっきと何か違いがあるか聞いてみる?ということになってきます。

 で、思考や行動の「変化」のためには、実はこういったことが大事だったりするのです・・・・・・

 

自己認識を身体感覚に翻訳してみる

 ネットに転がっていたリフレーミングのエッセー「Change[1]を読んでいたのですが、これがとても深いことを言っているのですよねぇ。



Second-order change in the "here and now" occurs as the result of the somatic experience of "there and then" in the "here and now." (Gendlin, 1978, p.45). The somatic experience handle enables the changer to confront the "there and then" headlong thereby diffusing its power in the "here and now." This is the main principle behind all techniques of semantic processing. One technique that is used quite successfully is the felt-cents-based approach known as Focusing. Gendlin
explains (1978, p.160):


『今ココ』における(ウォツラウィックがロシュ・アシュビーを引いて定義した)第二次変化は、『あの時のそこ』の身体感覚を伴う経験を『今ココ』で経験した時に起る(ジェンドリン、 1978, p.45) ・・・・・・中略 ・・・・非常に上手く活用されている技法の一つは、フォーカシングとして知られているフェルトセンスに基づくアプローチである。



 このことを頭において心理療法家のバージニア・サティアがよく聞いていた質問というのを考えてみましょう。




1. How do I feel about myself? (self- esteem)
2. How do I get my meaning across to others? (communication)
3. How do I treat my feelings? (rules)
Do I own them or put them on someone else?
Do I act as though I have feeling’s that I do not or as though I don’t have feelings that I really do?


4. How do I react to doing things that are new and different? (taking risks)


この例はクライアント自身が自問する形式となっています。


1. 自分自身を(五感の感覚として)どのように感じているのか? (自尊心)
2. 他人からどのように(自分にとっての)意味を感じているか?(コミュニケーション)
3. 自分のフィーリングをどのように取り扱っているのか?(ルール)
・その気持ちは自分のせいか、他人のせいか?
・抱いている気持ちがまるでないように振る舞うか、抱いていない気持ちがまるであるように振る舞うか?
4. 新しいこと、いつもと違うことにどのように反応していますか?(リスク)

 で、この質問の重要なことは、コトバの質問にコトバでペラペラ答えることではありません。それより重要なのは、この質問から、実際にある場面をいくつか思い出し、その時の身体感覚や気持ちがどのようになっているのか?さらにその気持ちについてどんな気持ちになるのか?を尋ねていくような形式になっているところです。

 もちろん、既存の枠組みから抜け出せるという意味でのリフレーミングが成功するのか?はまた別の問題だったりするわけですが、まずは、コトバ、特に「自己認識」についての表現を身体感覚に戻してみるて、それをどう感じてるのか?というフェルトセンスに着目するは非常に重要な概念だったりするわけです。

 余談ですが、一般意味論でいうと E-Prime がこれにあたるということになってきます。

(つづく)
文献

[1]http://static.squarespace.com/static/52125a31e4b088f3b67026fb/t/5294dcece4b0b0c33865b162/1385487596565/Change.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想、執筆、講演のご依頼はこちらまで tritune'`@''gmail.com






0 件のコメント:

コメントを投稿