2014年7月9日水曜日

リフレーミング(その3)心理療法の対話におけるリフレーミング



 個人的にリフレーミングに着目している理由、

 前提として、アインシュタイン曰く「我々の直面する重要な問題はその問題を作ったとき と同じ考えのレベルで解決することはできない」ということがあります。つまり、問題を解決しようとすると、

 その問題を見ている観察者の視点を引き上げる必要があります。

 そして、既存の枠組みでは見つからなかった解決策を見つける必要があります。

 さらに、この解決策を即時のフィードバックを得ながら実行する必要があります
 で、新しいことをやろうとすると、自分からも相手からも組織からも「抵抗」を受けるのでこれを低減するなり、もっと積極的に「抵抗」を推進力に変えていく必要があります。

 それで、心理療法の場面だけではなく、日常生活や仕事における一皮向けた問題解決を可能にする技法のひとつが「リフレーミング」です。

 さらに、心理療法における「リフレーミング」は構成主義を志向しているところがあるので、1)内的に、観察者の視点を引き上げ、新しい知覚・認識や枠組みを身につける、ことに加え、2)外的に、いままでなかった行動をとって何らかの施策を行える、のように、世界の投影としての自己と、自己の投影としての世界の循環を扱える技術なのだろうなぁ・・・と思っているわけです。

  逆の言い方をすると、一般的なビジネス上のフレームワークのようなものは人の内的な認知を考えていないことも多いですからねぇ・・・・で、余談ですが、リフレーミングは TOCの対立解消図や TRIZ を使って二項対立を超える解を見つける時に併用しても非常に使い勝手がよいですねぇ。
 

心理療法の対話におけるリフレーミング

 心理療法で活用される技法の一つとして「リフレーミング」があります。それで、「リフレーミングっていったい何なのだ?」ということを学術的な視点から正確に理解したい人にお薦めなのが、ヘルシンキ大学出版から出ていて、ネットでも読める「Seeing things in a New Light – Reframing in Theraputic Conversation – [1]という論文です。

 もちろん、日本語では出ていないですし英語で読まなければいけないわけですが、それを差し引いても良い論文だと思います。辞書を片手に引いても絶対読んだほうが良い・・・と思います。

 で、この論文の目的は以下だと書かれています。

1. To call into question the prevailing view of reframing, which seems to be
muddled in several respects.
 いくつかの視点で非常に混乱しているように思えるリフレーミングの全体像を明らかにするための疑問を投げかけるため。

2. To achieve a more coherent and clear understanding of the use of reframing
in psychotherapy with the help of theoretical and philosophical perspectives.
 理論的および哲学的な視点の助けを借りて、心理療法で使用されるリフレーミングをより首尾一貫かつ明確に理解することを達成するため。

3. To clarify the presuppositions and assumptions behind the use of reframing.
 リフレーミングの使用の背景にある前提および仮定を明らかにするため。

4. To give some theoretical and practical suggestions for psychotherapists to
help them to improve their ability to develop and use reframing interventions
more consciously, more flexibly and more ethically.
 心理療法家が、リフレーミングを使用した介入を開発する能力を改善し、より意識的に、より柔軟性をもって、より倫理的にこれができるように、理論的および実践的な示唆を与えるため。

5. To show how the problem of reframing is connected to several theoretical
positions in cognitive sciences and philosophy.
 リフレーミングの課題が認知科学および哲学の論理的な理論にどのように関連しているのかを示すため。


 とあります。個人的には パロアルトにある MRI (Mental Resarch Institute)の研究あたりかた始まって、構成主義になるとどうなるのか?あたりまでたしかに認知科学や哲学的な視点をもちこんできちんと言及されているのは非常にポイントが高い点でしょうか?。

(つづく)
文献

[1]http://ethesis.helsinki.fi/julkaisut/laa/kliin/vk/mattila/seeingth.pdf

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