2014年8月23日土曜日

挑発療法の39手


  
  人間って面白いもので、中途半端に仲良しの人から

 「ばんばってください!」

 と言われるよりも、

 嫌いな人間から
 「何だ、こんなこともできないの?」

 と言われたほうが嫌が追うでもそのことが出来るように頑張ったりするのが不思議なところのように思ってきます。

 で、こればかりではないのですが、あえて分かりやすく説明するとこんなスタイルが挑発療法ということになります。

 もちろん、熱力学的に「人間」を定義すると、負のエントロピーを食べて、好き勝手に考え、好き勝手に振る舞う、ということになるのでしょうから、なんでも、型どおりにやれば相手から型どおりの反応が返ってくるというわけではないところが面白いところでもあるのでしょうけれど。 

 


挑発療法の39手

 心理療法でもコーチングでもよいのですが、明示的なトランス誘導を使わずに、質問やリフレーミング技法だけで、MRIのポール・ウォツラィックの定義する思考や行動がまったく新しい次元に到達するような変化(第二次変化)を導くには処暑の条件があることは以下のリンクで書いています。


それで、この中で明示的なトランス誘導を使わずに、この二次的変化を導くことの出来る手法のが4つ紹介紹介されていたわけですが、この中の一つがフランク・フェアリーによって編み出されたプロボカティブ・セラピー(挑発療法)だったというわけです。
 
 ここで当然、挑発療法とは何ぞや?
 という問が浮かんでくるわけですが、フランク・フェアリーの使っている技法をジャープ・ホランダーが形式知化し、フランク・フェアリーに投げ返したのが、「The Farrelly Factors[1]というわけです。

 それで、フェアリーが活用した技法が3部に別れ、39の技法として説明されています。(翻訳は適当)

進行するセッションでの振る舞い
  1. 物理的なコンタクトを使う(肩をたたくとか・・・・)
  2. 冗談のような声で話す
    1. 冗談を言っているように
    2. 催眠術師が催眠をかけているように
    3. 外見だけ不満を示す
  3. 非言語のミラーリング
  4. 逸話を話す
  5. クライアントに意図的に焦点を当てる
  6. クライアントを助けない
  7. 時に話を脱線する
  8. 考えがまとまっていないふりをする、あるいは、黙る
  9. 適当な振る舞いについて挑発してみる
条件付けられた振る舞い

 10.情動に焦点を当てる
 11. 時に情動を無視する
 12. クライアント非言語の強い反応を記述する
 13. 詳細、諸元を尋ねる
    14.エリクソンのようなトランスワークを使う 
 15.トラウマの経験に神妙に反応する
    16.クライアントの不一致、不調和をセラピストの振る舞いに反映する

一般的な挑発療法の道具

   17.クライアントを遮る
   18.クライアントのマネをする
   19.他に人に対するクライアントの振る舞いのインパクトを示す
   20.クライアントの混乱や他の人のコミュニケーションの問題を意図的に誤解する
   21.前進に対するクレームに弱々しく抗議する
   22. 好ましいフィードバックに対して不器用に間接的に攻撃を加える
   23. 結論を連呼してもらう
   24.妄想をドラマとして話してもらう

問題に対する発言への振る舞い

  25. それを、もっとやってもらう、もっと考えてもらう、もっと感じてもらう
  26.サルバドール・ダリ風の解決策を
  27.馬鹿げた解決策
  28.問題を排除するためにクライアントの才能や資質を過大評価する

自己概念の表明に反応する

  29.そんなものはくそくらえ
  30. 否定的なボディ・イメージを強調する
  31.文化的偏見を強調する

セラピスト/コンサルタントの内的なプロセス

  32.クスクス笑いの状態に入る
  33.暖かいこころで
  34.自分のこころのガイドの声を聞いて
  35.こころの中のテレビの映像を見て

戦略的パターン

 36.クライアントの人生と非難とをひっくり返す
 37.対立の片方のよいところを徹底的に強調する
 38.クライアントに興味をもってもらうように要求する
 39.クライアントよりクレージに振る舞う

 これだけを読むと、「なんのこっちゃ?」ということになりますが、技法それぞれひとつひとつに、クライアントとの相互作用することで、クライアントのもっている認識の枠組みをリフレーミングするような機能が含まれていることがわかります。

   で、こういうパターンを身につけると、一見冗談を言っているようで、クライアントを枠組みを超えた問題解決に導いたりできるようになるので、ある意味強力かといえば非常に強力な技法なのだと思っているわけです。
 
(つづく)
文献

[1]http://www.iepdoc.nl/wp-content/uploads/2012/03/Farrelly_Factors.pdf

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