2014年8月4日月曜日

期待:まさにブリーフセラピーの本質



  ブリーフセラピーの本質を一言でいうと、クライアントに「どうなっていたいの?」と質問することに尽きるということなのでしょうねぇ。

 もちろん、「何も制限、制約がなかったとしたら!どうなっていたい?」と、しつこく、しつこく、質問することなのかもしれませんけれど(笑)。



期待:まさにブリーフセラピーの本質

  2011年にミルトン・H・エリクソン財団の主催で行われたエリクソン国際会議で発表されたプレゼンテーション資料を読んでいたわけですが、これがブリーフセラピーの色々な流派を紹介していて非常に面白いなと思って読んでいたわけです。

 プレゼンテーションをしているの、以下のリンクでも紹介した「Ericksonian Approaches」「Metaphoria」など著者でもある


ライトステートユニバーシティのルビーン・バッティーノ教授。確かミルトン・H・エリクソン財団のオハイオ支部の理事をされていたと思います。

 で具体的なプレゼン資料のタイトルは「Expectation: The Essence of Very Brief Therapy」(期待:まさにブリーフセラピーの本質)[1]というようなタイトルになっています。

 もちろん、ブリーフ・セラピーの源流になるミルトン・エリクソンの技法は、思想、理論、技法とエリクソン自身はなんの体系も形式知として残さなかったわけですが、その弟子や研究者らがなんらかの形式知化、体系化を行ったという背景がここにあります。

 それで、このスライドで紹介されているのが、
  1. ブリーフ・セラピーの簡単な歴史
  2. 期待の果たす中心的な役割
  3. 変化の原理 (ポール・ウオツラィック)
  4. AS-IF とミラクル・クエスチョン(スティーブ・ド・シェザー他)
  5. アンビギュアス・ファンクショナル・アサインメント(スティーブ・ランクトン)
  6. 苦行療法(ジェイ・ヘイリー)
  7. インクルーシブ・セラピー(ビル・オハンロン)
  8. メタファーの基礎
  9. ナラティブ・セラピー(マイケル・ホワイト他)
  10. 6ステップ、ガイディッド・メタファー(ルビン・バッティーノ)
  11. 4ステップ・アプローチ(アーネスト・ロッシ)
  12. 手を動かす(アーネスト・ロッシ)
  13. NLP (バンドラー&グリンダー)
  14. すべての介入が失敗した時の秘密兵器
  15. ブリーフセラピーの普遍的な介入

 と、ポール・ウオツラィックの定義している第一次変化のみの手法、第二次変化を促す手法と色々な手法を幕の内弁当的に紹介しているのが面白いところなのでしょう。
 もちろん、このあたりは前出の「Ericksonian Approaches」に割りと詳しく書いてあるので個人的にはすべてお馴染みの手法ですが、このあたりの文献を参考にしながら色々と試してみるとよいでしょう。

 あとは追加するとしたら、ジェフリー・ザイクの「エリクソニアン・ダイアモンド」とスティーブン・ギリガンの「自己間関係理論(Self-Relations)」、あと学術的を極めたいのであれば、ミラノ派といったところでしょうか?

 日本だと「エリクソン催眠」とうたっているところは学術系を除くと結構、インチキなところが多いので、本当にクライアントの思考や行動の変化を支援したいのであれば、こういった資料で紹介されている技法を学んだほうがよいのだろうな、と個人的には考えているところです。
 
 で、このスライドの粒度なら個人的には、英語でプレゼンテーションするのも楽勝って感じですねぇ・・・(笑)。
 
 (つづく)
文献

[1]http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/WS15-Expectation.pdf

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