2014年8月7日木曜日

エリクソニアン・アプローチ:人間は、分けても、わからない



 
 人間を、分けたら、わかると考えているヤツはだいたいバカ(笑)。         
 で、このダブル・バインドに気づいた人は天才(爆)。 


エリクソニアン・アプローチ:人間は、分けても、わからない

  雑誌や Web の記事を見るとよくあるのは「タイプ別の人間関係攻略法」みたいなやつ。
 
 例えば、こんなヤツ。

 
個人的には、かなり辛辣ですが、こういうのを見ると「『人間を、分けたら、わかる』と思っているヤツはだいたいバカ! と確信しています。

 まぁ、その理由は以下で書いたことと関係しています。


 要は、こういう「タイプ分け」みたいなのは、単なるレッテル貼りでしかないから。

 じゃぁ、さんざんこういうアプローチを Dis っておいて何かよい方法はあるのか?
 ということになるわけですが、おいらは心理療法家でコミュニケーションの達人とされていたミルトン・エリクソンが使っていたエリクソニアン・アプローチを形式知化したもっと統合的なアプローチをお薦めしています。


 で、ここでクライアントと書いてあるところをコミュニケーションの「相手」と置き換えてアプローチをする感じになるわけですねぇ。
 


  1. 唯一無二を知り、それを伝えよ:(特化⇔汎化)ひとつの軸や常識にとらわれずに、相手しか持っていないユニークな価値を見つけて、できるだけ間接的に伝えなさい。
  2. 変化を知り、それを伝えよ:(変化⇔固定)相手が変化しているという事実を見つけて、できるだけ間接的に「良い意味で、変化できる」というメタ・メッセージを添えてそれを伝えなさい。
  3. 変化になれ:(外的変化⇔内的変化)偶発的な出来事を相手との関係性の中に取り込み、自分が変化になりなさい。
  4. 首尾一貫性を保て:(一致⇔不一致)相手と向き合う時、言動と気持ちの一致を心がけなさい。もちろんパラドクス介入も真顔で首尾一貫した形式で行いなさい。
  5. 最適な心身状態引き出せ:(適⇔不適)相手がそのことを行うための最も適切な心身状態になるのを支援しなさい。
  6. 柔と剛を語れ:(変化⇔固定)変化の文脈で使える、人の「堅固さ」と「柔軟さ」を表したメタファーそれぞれ集めておきなさい。
  7. 反応を知(冗長⇔単一)その相手にユニークな、(冗長性を持って繰り返される)反応のパターンを書いておきなさい。
  8. 弱くなれ:(弱い⇔強い)時には、自分の強みを封印して弱くなってみなさい。そして、視点や周りとの関係性がどのように変化するのか観察してみなさい。
  9. 抵抗を予想せよ:(反作用⇔作用)相手がどのようなやり方で抵抗してくるか予想しなさい。
  10. 困惑させよ:(困惑⇔確信)相手がどのように困らせるのか観察しなさい、そしてクライアントをどのように困らせるのか?出来るだけ具体的に考えてそれをやってみなさい。(もちろん倫理規定は守るにせよ・・・)
  11. なりたい自己を知れ:(内在化⇔外在化)自分がどのような方向で進化したいのか?リストをつくりなさい。セッションの前にそれを復唱してアファメーションしなさい。
  12. メタファーを使え:(比喩⇔実体)クライアントの課題をメタファー、例えば、色や道具、植物や水をたたえる入れ物に喩えてみなさい。メタファーやその文脈を変化させてみなさい。それがあなたのセッションにどのような影響を与えるのか考えてみなさい。


 もっとも、ミルトン・エリクソンの話を始めると、これまた、催眠バカみたいなのが現れるという特徴があるわけですが、このあたりのことは人間のコミュニケーションの原則であって、催眠をかける、かけない、みたいなことは瑣末でどうでもよいこと、であると思います。

 で、単純な二元論的に考えると、相手が嫌いだろうが、好きだろうが、スタンスは同じで変えない。ということ。まぁ、プロフェッショナルを自負している人間は、相手によって対応を変えちゃいけませんよねぇ(笑)。
 
 (つづく)
文献

N/A

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。またの内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想、執筆、講演のご依頼はこちらまで tritune'`@''gmail.com


0 件のコメント:

コメントを投稿