2014年9月23日火曜日

TOC S&T ツリーで複数のプロジェクトを最適化する


  
  あまり過大な期待は困るのだけれど、同じ予算、同じ品質、同じメンバーで、複数のプロジェクトがおおよそ25%早く終わって、きちんと利益を出すプログラム・マネジメントの手法のご紹介。大企業から中小企業まで使える手法。

 もちろん、ブラック企業ではないので、死ぬまで働け!とかそういうのではなくて、タスクとタスクとのシンクロ率を徹底的に高めるという手法なのですけれどねぇ(笑)。

 で、ある意味、システム思考の一種なので精神論とは無縁の手法だと思います。
 


TOC S&Tツリーで複数のプロジェクトを最適化する

 TOCの手法の一つに S&T ツリーがあります。 S&T ツリーとは「戦略(Strategy)&「戦術(Tactics)」ツリーのこと。


 それで、企業や団体がゴール(営利企業の場合は利益)を達成するために、何をどうやれば良いのか? が示されたものがこの S&T ツリーというわけです。

 もちろん、S&Tツリーのよいところは会社をシステムとして考えていること、そして利益を出すために介入するべきシステムの「おへそ」とも言うべき、レバレッジ・ポイントを発見し、最小限の労力でそこに適切に介入するために使うツールでありかなり切れ味が良いのは言うまでもありません。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/10/001.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2013/10/blog-post_21.html

 逆に言うと、精神論ではなく、事実から的確にシステムに介入する方法を提供していること。だから全員で掃除をすれば業績が上がるみたいな話でもありません。

 それで、S&Tツリーをプロジェクトの提供を生業としている会社、例えば、SIer とかコンサルティング会社、研究開発請負会社など・・・・に適用した例を提供しているのが以下の著作「Advanced Multi-Project Management: Achieving Outstanding Speed and Results With Predictability[1]というわけです。

 
 それで、S&Tツリーをある企業の複数のプロジェクトに適用した結果、同じコスト、同じ品質、同じ人員でおおよそ25%の期間短縮が達成されている、という結果が示されており、付録に(ゴールドラット・コンサルティングのプロジェクト用S&Tテンプレートとは少し異なる)S&Tツリーのテンプレートが示されています。

 個人的にはシングル・プロジェクトに TOC-CCPM を適用して100人程度の規模のプロジェクト期間が20% 以上短縮は実際にやったことがあるわけですが、S&Tツリーを使って全社のプロジェクト期間を短縮する、というのをどうやったら良いのか思案中というわけです。

 もちろん、本書で紹介されている事例がボーイングとかABBとかクライスラーとか、かなり大きな規模なのですが、理屈さえ間違わなければ小規模、中規模にも適用可能だと考えています。 

(参考)
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/12/blog-post_3.html  

(つづく)
文献

[1]http://www.amazon.co.jp/dp/1604270802/

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