2015年11月25日水曜日

20:80の法則は既に古い

                       

 世の中が複雑になり、要素間の相互作用が多い世界では、0.01%の要素が、他の99.9%に影響を与えることがありうるというお話。

 大きな組織も、小さな組織もこの0.01%が何か?


 ビッグデータを活用して、可能な限り精緻にかつ迅速に、システムの<おへそ>という名前の宝を探す時代が到来している。


<ひとりごと>




パレートの法則が成り立つ前提?

 イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの唱えたとされる「パレートの法則」がある。[1]

 簡単に言うと、「全体の数値の80%は、全体を構成する20%要素が生み出している」と言われ、<20:80 の法則>などと呼ばれているのはご存知のとおりだ。

 しつこいようだが、これをメタファーとして使い以下のように言われたりもする。

  • 会社の利益の80%は、20%の営業が生み出している。
  • 会社で起こる問題の80%は、20%の部署から起こっている。などなど

前提が変われば、法則も変わる

 
 しかし、この前提を考えると非常に面白いことがわかる。「Theory of Constraints Handbook (2010) p.4(エリアフ・ゴールドラット)」を参照すると、<20:80の法則>が成り立つのは、要素間の相互作用が低い場合に限られていると考察されている。[2]

    もっと言うと、複雑で、要素間の相互作用が大きい場合はこれが<0.01:99.9>にもなる、ということである。

 これをメタファーで書き換えてみる。

  • 会社の利益の99.9%は、0.01%の製品が稼ぎ出している。
  • 会社で起こる問題の99.9%は、0.01%の部署、あるいは個人から起こっている。
 なんとなく実感が湧いてくる。

  これは、ネットでどこにでもつながった時代に、

  • 突然取り上げられた商品が一夜にしてベストセラーになる。
  • 一人の心ない社員が漏らした情報で大企業の屋台骨が揺らぐ。
  • 類似の商品でも片方を大成功し、もう一方は見向きもされない。

 のような現象を直接、あるいは間接的に目にすると、なかなか的をついているようにも思われてくる。


少し、前向きなことを考えてみよう

 
  もちろん、ここから建設的なことを考えると。この<0.01%>が何が分かれば

  •  小さな組織でも大きな組織と渡り合える時代

が到来している、特に、複雑で要素の相互作用が大きい分野では、という結論になる。

 もっとも、逆に言うこういった分野に居る大きな組織は、お金に物を言わせてビッグデータを活用して、この<0.01%>の部分が一体何であるのか?を探求しないといけない時代でもある。

 たしかに、今までのように焦点化のあまいヌルい世界で<20:80の法則>などと言っているようでは未来がない、心得る時代でもあるのだろう。

 で、コンサルタントは何を支援するのか?

 クライアントと一緒に汗をかきかき<0.01%>は何かを一緒に探す、ということになる。もちろん、企業からすれば、コンサルタントとビッグデータおよび関連のシステムは、このお宝を探すために活用すべし、ということになるだろう。
  

 文献
[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Pareto_principle
[2]http://www.amazon.co.jp/Theory-Constraints-Handbook-James-Cox/dp/0071665544/

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