2015年11月22日日曜日

コトバからマインドフルネスを経験する

                            

 コトバは、知覚と思考の補助線でもある。

 怒った時のことをを思い出したり、未来を想像し心配する。

 だが、コトバは今ココに焦点を当てる助けにもなる。

 コトバで見たり・聴いたり・感じたりしていることに焦点を当てればマインドフルネスな状態になれる。

<ひとりごと>



マインドフルネスとは何か?

 マインドフルネスを簡単に説明すると、「こころのおしゃべりをやめて、知覚を外に開いて、五感だけの純粋な経験として、今コロに居ることを覚する」ことである。もともと、仏教に由来する。

 Googleなどの米国西海岸の企業では宗教色をなくし、巡業員のメンタル・マネジメントの一環として取り入れられている技法であり、実践した結果として<問題解決>や<創造性の発揮>につながる技法でもある。



なぜ、マインドフルネスが求められているのか?

  では、今なぜマインドフルネスが求められているのか?を少し考えてみよう。

 結論から先に言うと、現代社会が情報化の進展によって、<複雑><不確定><曖昧>なことが多くなったからだとも言える。

 人間は、<複雑>なことを単純化して考え、<不確定>なことが確定しているように結論を出し、<曖昧>なことを明確なこととして考え、何かに<反応>する性質がある。

 つまり、人間は、目の前の<現象>に胆略的に答えを出し、すぐさま<反応>してしまう生き物であるようだ。もちろん、全てではないだろうが。

 このようにシステム思考的に局所的な<現象>に反応してしまうパターンが形成されると、高い次元から、その枠組みに注意を払うこともなく、問題である<反応>が虚しく繰り返されるだけ、ということも少なくない、ということになる。



現象に逐一反応する<もぐた叩き>を止めるには?

 では、問題を根本的なレベルで解決する<おへそ>を見つけたり、あるいは、いつもの<反応>のパターンから別の新しいパターンに移行し、創造的な解決法を実行するためにはどのようにすればよいのか?

 この答えの一つは、<現象>に対して、自分(あるいは主体)の反応にタメをつくる、あるいは反応しないことである。

 もちろん、問題は解決できない状態のままであったり、あるいは望む結果を得ることができないでいるかもしれないが、少なくとも<複雑>なことを複雑なこととして、<不確実>なことを不確実なこととして、<曖昧>なことを曖昧なこととして受け止めることはできるようになるだろう。

 目的は考えない、結果にも期待しない、今ココに居る。

 これだけのことである。

 しかし、逆説的に、問題解決のイトグチがひらめいたり、現在陥っている問題パターンからぬけ出すヒントが分かることも多い。しかし、これを目的にしてはならない。



コトバからマインドフルネスを経験する

 さて、ここでの提案はコトバからマインドフルネスを経験するということだ。反対に言うとマインドフルネスに書くということでもある。

 もちろん、マインドフルネスは、コトバが生まれる前の世界に居るということだ。ただ、これとは反対にコトバを補助線にして五感だけで知覚される経験の世界に入っていくこともあるだろう。

 これには、一般意味論の E-Prime を使うのが良いと思う。

 E-Prime は、英語で " TO-BE" つまり、"BE動詞" を使わないで表現する技法である。[1] ここでは、英語でも良いが日本語でも制限をかける、自分を主語として五感で<見る><聞く><感じる(気持ちというより触覚)>に限定し、文字通り、見たり、聴いたり、感じたり、している事実だけを観察して書いてみるということである。

 逆にいうと<考える(Think)>を使わないということでもある。

 具体的には、散歩でもしながら、周りの景色を楽しんでみる。

 事実をじっくり観察して、


  • 私は、____を見ている。
  • 私は、_______を聞いている。
  • 私は、_______を感じている。
 
   とつぶやいてみる。

 そして、知覚だけの経験に戻ってみる。

   不思議なことに、普段、

 見えていなかったものが見えてくる。

 感じてきなかった感覚が感じられる。

 聞こえていなかった音が聞こえてくる。

 そして、世の中、<複雑>なことを複雑なままに、<曖昧>なことを曖昧なままに、<不確定>なことは不確定なままに、そこにあり、何も慌てて<反応>する必要もないことが分かってくる。



文献
[1]http://www.nus.edu.sg/celc/publications/Vol52Ho.pdf
https://books.google.co.jp/books?id=BDU-yK0vNI0C&pg=PA37&lpg=PA37&dq=general+semantics+mindfulness(参考)
記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想、執筆、講演のご依頼はこちらまで tritune'`@''gmail.com


0 件のコメント:

コメントを投稿