2016年5月17日火曜日

フルートを買ったでござるの巻


                                                                                            
 音は単なる現象でしかない。でも、よい音を出すための要因を探ると結構深いなと。

 それで、呼吸に注意を向けて<マインドフルネス>、頭ー首ー体に注意を向けて<アレクサンダー・テクニーク>の練習をする道具としてフルートを考えるのもまた面白いなぁ、と。



マインドフルネスとアレクサンダー・テクニーク

  最近、フルートを買った。どうしても吹きたい曲がある、・・・・・・・というわけではない。ただ、何となく買った。

  元々 Sax 吹きなのでヤナギサワのソプラノ、セルマーSAⅡのアルトに加えて3本目の木管楽器の所有者ということになった。ただ、フルートについてはずぶの素人だ。グレゴリー・ベイトソン曰く「A difference that makes a difference.」すなわち、2つの要素の創発的に生まれる差異としての何かに期待しているところはある。Sax とフルートから生まれる創発的な差異に対する何か?多分、これがフルートを買った理由だ。

  川べりで吹いてみた。音は普通に出る。Fのブルースのテーマくらいなら1、2時間もすれば吹けるようになった。ただ、別の考えも浮かんだ。

・リードを買わなくて済む(笑)。
・長時間吹いても唇が痛くならない。
・ケースが小さいので持ち運びが容易。
・音が小さいので練習場所は色々、部屋の中でも吹ける。
・運指が違う。
・オクターブ上の音はオーバートーンで出す。
・・・・・など、など・・・

 ただ、こういった瑣末なことは実はどうでもよいことだ。

 様々な倍音が折り合わされているところに注意を向けてみる。逆にいうとシンセサイザーの鍵盤を押して無機質な音をロングトーンとして出すという練習は案外むずかしい。個性的な音をつくるために、最初は徹底的にに個性のないことをしなければならない。世の中は逆説的なところに答えがあることは多い。学生の頃自分だけの Sax の音色はつまらない練習を繰り返して3年かけてつくった。だから今は個性的だ。

 それで、まずはこころをフルートの音だけに集中してみる。メトロノームを鳴らしてひたすらロングトーン。つまらない練習だが案外<マインドフルネス>の練習にはなる。頭がすっきりする。案外、呼吸と気分というのは連動している。長い息をするというのはこれだけで案外ストレス解消になったりするのだ。管楽器の練習でもしなければ、普通は自分の呼吸の深浅、回数には注意を向けない。だから、自分の意思でコントロール可能な呼吸に注意を向けるのはとても重要なことだ。

 次に自らの動きを意識してみる。これはメタ認知の練習だ。花伝書ならステージの後ろあたりにメタ認知の視点を置くのだが、これをできるだけ遠くに遠くに遠くに置いたらどうなのだろう、と考えて色々やってみる。

 自分の姿勢に注目するのであれば、少し前に手に入れた本を参考にアレクサンダー・テクニークを実践するのも手だ[1]。演奏する時の、頭ークビー体の関係性に注意してみる。これはこれで色々遊べる。



 三つ目は、音の指向性に注意を向けてみる。音が生まれどこへ行こうとしているのか?注意を向けてみることだ。

 こうやってみると、フルート1本で案外色々な練習ができるところがある。

 それで、Youtubeを視聴していたら個人的に興味深い演奏がアップロードされていた。



  ハービー・ハンコックの「処女航海」なのだが、当面、こんな曲を吹くという方向でもって練習してみたい・・・

(つづく)

文献
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