2016年6月4日土曜日

ベイトソンの哲学の小道



                                                                                                                                
 また、マクヘンリー図書館にこもって色々調べ物をしたくなってきた(笑)。

 <ひとりごと>



ベイトソンの歩いた小道

   ブリーフ・セラピーの成立にも大きな影響を与えている英国生まれの人類学者グレゴリー・ベイトソンが晩年を過ごしたのは米国カリフォルニア州サンタ・クルーズ。

    ベイトソンは、そこにあるカリフォルニア大学サンタ・クルーズ校内のクレスギー・カレッジで教鞭をとっていたことがある。もちろん、ベイトソンは1980年に亡くなっているので今はこの世に居ない。が、彼のあしあとはサンタ・クルーズの至るところにたどることができる。




 サンタ・クルーズはシリコンバレーの中心地でシスコシステムズ等の本拠地であるサンノゼから山を一つ超えた太平洋に面したところにある。が、サンノゼとはかなり趣が違う。サンノゼは典型的なカリフォルニアのお天気で、イメージ的には、「晴れ、後、晴れ、後、晴れ」というような街だ。悪い言い方をすれば、脳どころが周りはいつも天気だ。


 しかし、サンタ・クルーズはメキシコ湾流に吹きあげられた湿った風が山にぶつかる。したがって、典型的な初夏の朝は霧もしくは霧雨から一日が始まる。ジメジメとして梅雨時のようなお天気だ。もちろん、このお天気は高々とそびえ立つ巨木の並び立つレッドウッドの森を潤し、森の生息する動植物の恵みとなる。美味しいワインができるのも、幸運をもたらすとされている<黄色いナメクジ>が巨大化するのも、この気候と関係しているのだろう。

 そして、お昼近くになると狐の嫁入りのような感じで雲の隙間から太陽が顔をだし始める。その頃になると湿度も下がり、だんだん気持ちのよい気候に変わる。


 さらに、午後から夕方にかけて太陽の燦々と輝く典型的なカリフォルニアのお天気になる。そして、高台にある丘の上から太平洋に沈む夕日を眺める。そして、夜は昼間と違って少し厚着をしていないと寒いくらいに冷え込む。大体、日中の気温が30℃を超えるような日でも夜は18℃くらいだ。その意味では、飽きることがないくらい天気は刻々と変化する。
 



 Youtubeに誰かがアップロードしたカリフォルニア大学サンタ・クルーズ校内を自転車で走っている映像を見ながら色々な考えを巡らせていた。

 この道は、ベイトソンの研究成果を納めたサンタ・クルーズ校内のマクヘンリー図書館の近くから出発し、ダウンタウンへ出る道だ。自分もベイトソン関連の蔵書では全米一を誇るマクヘンリー図書館で調べ物をするためにのべ3ヶ月くらいこもったことがあるので、たまに歩いた道でもある。


 ベイトソンがこの小道を歩きながら何かを考えていた、という明確な証拠はない、が、おそらくこの辺りを散歩しながら何か考えを巡らせていたのだろうという妄想はできる。

 ベイトソンの著作「Mind and Nature 」を片手にこの道を歩いていると、何かベイトソンになったような気分にはなってくる(笑)。もちろん、「Steps to an ecology of mind」ではないのはそれが単純に重たいからだ。が、こういった著作がどのような環境や文脈で書かれているのか?そこに身を置いてみるというのは重要だ。

 道の向こうにはモンタレー湾と太平洋が広がっている。とりあえず、ダウンタウンにある美味しいワインがおいてあるお店を目指して歩いて行く。そんな記憶が蘇ってくる。
 

 

(つづく)

文献
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