2016年6月5日日曜日

書店の<品揃え>の気になる変化


                                                                                                                                    
    
 専門書って、書店では手に入り難い時代が来ているのかもねぇ・・・・

 <ひとりごと>



在庫を持たない経営?

  最近、書店をめぐっていて気になる変化に気づいた。

  1. 秋葉原某家電量販店のビル内にある書店
  2. 豊洲某ショッピングセンター内にある老舗の書店
両方の書店に共通するのは、最近、店内の改装が行われたことだ。

さらに、店内をウロウロしていて気づいたのは、心理系の専門書のコーナーがごっそり縮退されていたことだ。いままで存在した専門書がそっくりそのままなくなっていることに気がついた。

 もちろん、これには色々な理由が想定される、日本には取次などの独自制度があるにせよ、TOC(Theory of Constraints)的に考えると[1]、
  • 書店も生き残りをかけて
    • 極限まで<売上向上>と<変動費削減>→<スループットの向上>
    • 在庫の削減→<インベントリーの削減>
    • 固定費削減→<業務費用の削減> 
    • 上から下の優先順位で施策を実施する必要がある
  • <スループットの向上>は、
    • POSなどのデータを活用して売れ線の本をリアルタイムに仕入れできるだけ大量に売り切る
    • 1冊あたりの製造コストを下げる
    • 1冊あたりの輸送費を下げる
    • など
  • <インベントリーの削減>は、
    • 売れ筋以外の在庫を持たない
    • 専門書などは取り寄せにする
    • など
  • <業務費用の削減>は、
    • 不採算店舗の統廃合
    • レジの間引き
    • 労働生産性の向上
    • など
 結果、優先順位は<中>であるが、販売数と購買頻度の低い日本語の専門書は在庫削減の観点から敬遠される、というような経営判断があるのではないだろうか?と考えた。

 今のところ、ご近所の<八重洲ブックセンター>と<丸の内丸善>には専門書がそろっているので実害はないのだが、今後の傾向としては、<ロングテール>にあるような専門書はますます入手が困難になるのではないだろうか。

 もちろん、ネット通販を使えばよいのだろうけれども、書店でいくつかの選択肢を検討して数ページ読み比べて購入する、というようなスタイルはやはり実店舗ならではのものだし、そもそもマスマーケットを対象にしていないことが専門書のよいところだ。

 電子化が進めば、在庫管理からは開放されるため、多少は事情も変わるのかもしれないが、何れにしてもこの傾向は今後の注視したいところだ・・・・ちなみに、本屋さんから経営コンサルティングを頼まれたら、どういう施策があるのか?という視点で、脳みそがレモンの搾りかすになるくらいまで、あれこれと考えぬいてみるのもよいのかもしれない。

 

(つづく)

文献
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