2016年6月23日木曜日

いつの間にか翻訳出版される不思議


                                                                                                                             
     このブログでは心理療法家ミルトン・エリクソン派生の英語の著作を多くご紹介している。

 で、個人的に知っている方、知らない方を含め、日本語に翻訳していただいて出版された本を数えるとすでにざっと10冊くらいある。

 不思議だ(笑)。

 本屋さんに立ち寄った時、これらの本が、第五版くらいになっているのを見るとちょっと嬉しくなる。ニッチであまり儲かるところではない分野だけれど根強いニーズがあるということなのだろう(笑)。今後も、派手さはないけれど息の長くて、普遍性のある、よい内容の著作をご紹介していきたいところ・・・・

 <ひとりごと>



胡散臭いのは機会がてんこ盛り?

   昔、副業としてIT系の翻訳と著述家をやっていたことがある。もちろん会社公認。

 だから、名前がクレジットされいる分、いない分を含めると、書きおろしが2冊、翻訳が10冊くらいある。

     特にこれ[1]なんかは400ページくらいあって、夏休みと土日のうちどちらかを全部潰して3ヶ月くらいかけ翻訳した記憶がある。で、今は絶版で入手が困難、Amazonの中古で買うか、国会図書館で読むかしかない(笑)。

 ここで、だから?と言われると、400ページの著作を1日平均5ページ翻訳するとして80日くらいは根気を持続する必要のある作業だということだ。もちろん、これは副業だから本業の仕事をした後の仕事だ。だから、こころの底から興味のある本しか続けることができない。「ケーキは別腹」飯をお腹いっぱい食べた後にケーキをたらふく食べる感覚だ。だが、物理的に食べているわけではないので体が肥満なるかわりに、知識が確実に肥満になる(笑)。もちろん、会社の業務に関係した内容だ。実践すれば筋肉になる。

 さて、この分野は実はカラクリがあった。ITでもニッチで非常に専門的な内容だ、1万部売れればベストセラー。だからプロの翻訳家に頼むと採算が取れない。ただし、翻訳のプロではないけれど、当該分野のプロではある。そこで、1)安く正しい内容で出したい出版社、2)最新の技術を勉強、紹介したいエンジニア、3)ブランド向上をねらう会社、の三者の利害が一致したのでこんなにいくつも出版できたというわけだ。分野は違うが山形浩生さんがやっているようなやり方に近い。もちろん、山形さんは会社名は出していないが。

 そんな経験を踏まえ、おそらく現在の心理療法系の本にも同じような構造があるのだろうなぁと考えた次第だ。

 ミルトン・エリクソン関係の著作について、現状、悟策先生のお弟子さんとか学術系の人たちの翻訳や著作を外すとほとんどがスピリチュアルなクソ本。あるいはエロ。ブログも何人かの実践家を除くとほとんど宴会芸。

 文句をいいたいわけではない。

 事実はまずマインドフルネスに受け止めなければならない(笑)。ただ、事実として市場が胡散臭いだけだ。しかし、胡散臭いカオスな市場だからこそ、機会がてんこ盛りだということだ。胡散臭いからこそ、参入余地がある。もちろん、市場規模が爆発的に成長することはないだろうが、適当に胡散臭くて、適当に参入障壁があって、適当なニーズがある状況は続くだろう。

 個人的には、エリクソン関係、周辺の著作や論文やら含めると2万ページくらいは読んで、色々試してみた。で、海外の論文はだいたいが博士、修士の書いたエビデンス付き。社会科学的な内容なので効果は確率的で保証はされないが、ある程度は見込める。

 で、本業が忙しくて、胡散臭いこの市場で本気で遊ぶことはまだ出来ていない。でも、本当にエリクソンは心の底から興味があって飽きが来ないこと。それで、一日一善、良い本があったら引き続きご紹介していきたいと思っているところだ。もちろん、何が善なのかはよくわからないのだが(笑)。

 余談だが、エリクソンの技法は本業で予想以上に役に立っていて自分の血肉となっていて、収益に寄与してくれてところがまた逆説的で今日のオチなのかもしれないが・・・・(笑)。
 

(つづく)

文献
[1]https://www.amazon.co.jp/dp/481018921X/

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