2016年7月13日水曜日

心理療法やコーチングにおけるメタファーとリフレーミング


  
   メタファーを使って<リフレーミング>を行う最も簡単な方法は?

 答えは、ソリューション・フォーカスト・アプローチのスケーリング・クエスチョンを使うことだ。

 さらにメタファーを結びつける。例えば、0−10という数字だけではなく、ここに温度計とかスピードメーターとか時計とかをマッピングすること。

 そして、そのメタファーを変化させてみる。更に温度が2℃上がったらとか3℃下がったらとか。で、現実に引き戻して、印象や感覚の変化を聞いてみる。

 これは野球でいったら<送りバント>みたいなとても地味な技だから、大きな変化を導く小さな変化の導線としてはとても有効だ。

 <ひとりごと>



スケーリング・クエスチョンはなかなか優れもの

  できない人間は、見えている表層の<内容:contents>だけに注意を向ける。しかし、できる人間は、裏にある<プロセス:process>や<パターン:pattern>にも注意を向ける。心理療法で活用されるリフレーミングもこの例外ではない。

 その意味「リフレーミング辞典」のようなものは愚の骨頂だ。理由は、1)クライアントのコトバをコーチが勝手に置き換えている。2)心身状態の改善や新しい反応の取得につながらない、3)方法が直接的過ぎて抵抗を生む(抵抗を抑えるには間接暗示が必要)4)事実や状況に基づかないクライアントのヨイショになっている、5)クライントの世界観の変化につながらない、からだ。もっとも良いところもある。もちろん反面教師になるというところだ。

 手法はいろいろある。が、最も簡単な方法はソリューション・フオーカスト・アプローチのスケーリング・クエスチョンを使う方法だ。[1] 一見リフレーミングとか関係ないように思えるが、これがなかなか優れものなのだ。

 上の課題についての答えはこうなる。1)クライアントのコトバをコーチが勝手に置き換えることにはならない。→クライアントのコトバというコンテンツには入らなくてもよい2)心身状態の改善や新しい反応の取得につながる。心身状態を変えることで新しいアイディアや解決策が浮かぶ、3)間接アプローチであり、暗黙的な変化を含む。4)事実や状況に臨場してイメージしてもらえる。その中でどのように心身状態を改善するか?自己効力感を上げるかシミュレーションできる 5)クライアントの世界観の変化につながる。→本来の意味でのリフレーミングができる。

   スケーリング・クエスチョンは以下のような感じになる。
  • 0〜10の段階で、0がまったく大丈夫、10が完全に困った状態だとすると、今困っている状態はどれくらいですか?
  • 0〜10の段階で、0がまったくやる気がない、10が最もやる気のある状態だとすると、これからあなた自身が変化を起すことに対するやる気は今何段階くらいですか?
  • 0〜10の段階で、0が完全にリラックスした状態、10が最も悩んでいる状態だとすると、今どれくらいの状態にありますか?
  • 0〜10の段階で、10が完全に自制している状態、0は完全に自制できていない状態だとすると、今どの状態ですか?
詳細は以下で書いた。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/11/blog-post_20.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/11/blog-post_21.html

 さらに、スケーリングにメタファーをのせる。もちろん、クライアントから引き出されるメタファーだ。コーチが勝手に押し付けてはいけない。

 例えば、スケーリングを、温度計、スピードメータ、時計、体重計、回転計、血圧計・・・とアナログな感覚をデジタルな指標にマッピングするようなものがよいだろう。




 そして、その数値を変化させる。として、現実世界の認識がどのように変化するのか?身体感覚や心身状態に注意して聞いていくという具合だ。ポイントはメタファーに連動して現実の認識が変化するのかどうか?をしっかり聞いていくことだ。知覚・認識の抽象度を上げてメタファーを聞く、メタファーを変化させる、現実の認識の変化を聞く・・・とやっていく。

 さて、コーチやセラピストが勝手にクライアントのコトバを置き換えたからといってそれがリフレーミングになるわけでない。これは十分留意したいことだ。

○参考○




(つづく)

文献
[1]https://www.amazon.com/Words-Originally-Magic-Steve-Shazer/dp/0393701700

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

0 件のコメント:

コメントを投稿