2016年7月25日月曜日

家族療法ハンドブック


                                                                                                                             
 健全に、疑いを持ち続けるというのは、とてもよいことだ(笑)。

 検証が甘い方法論を担ぐと結局はババをつかむことになるから(笑)。

 <ひとりごと>



エビデンスはないとねぇ

   昨年第二版が出ているけれど、手元の本は第一版。

     構造派家族療法家サルバドール・ミニューチェンらを起点にして1950年代くらいから勃興してきた家族療法、その成立からすでに60年くらい経過している。1959年に米国カリフォルニア州のパロアルトにMRI (Mental Research Institute)が設立され、人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンらが統合失調症の原因仮説としてのダブル・バインド理論を構築、心理療法家のミルトン・エリクソンの治療法としての治療的ダブル・バインドがその技法として進化していくところがある。

 で、本書「Handbook of Clinical Family Therapy」[1]ということになるのだが、ミュニューチェンやMRIの時代から家族療法はすでに50年〜60年経過しているわけであり、実際に博士号持ちの実践家が現場で色々やってみてエビデンスを積み上げたら、当初のミニューチェン〜MRIなどの理論や技法とは随分違うところが出てきました、で、各症状について、実際こうしないと効果がなかったよねぇ、と書かれているのが本書の内容。




   例えば、最近、IPって概念をそもそも使わなくなったよねぇ、とか、統合失調症の原因仮説としてのダブル・バインド理論、とかミニューチェンらのサイコソマティック・ファミリー理論は完全に間違いだった、けれど家族構造の理論は驚くほど正確だった、とか。時間の経過とともにエビデンスを積み重ねることで分かってきたことがある、という具合。

 何れにしても、理論や技法はあくまでも仮の姿であり、実践を通して、エビデンス・ベースドで実証を積み重ねることでしか進化しない、という学びの多い著作であることには間違いない。Amazon US での評判も非常に良い。

余談だが、この編者の当面の課題は、各流派の統合モデルを構築することのようだ・・・ ○参考


 

(つづく)

文献
[1]https://www.amazon.co.jp/Handbook-Clinical-Family-Therapy-Lebow/dp/0471431346/

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