2016年7月23日土曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:MRIの教育プラットフォーム


                                                                                                                             
 いわゆる「シリコンバレー」の中核都市にあるのだから、心理療法家の育成にもテクノロジーを活用しない手はないなぁ(笑)。
     
 <ひとりごと>



インターン制度の反対はエクスターン制度というわけですねぇ

  人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンや家族療法家のヴァージニア・サティア、短期戦略派のジェイ・ヘイリーらが在籍したカリフォルニア州パロアルトにある心理療法の研究機関であるMRI(Mental Research Institute)から面白いスライドが共有されていた。

 余談だが、パロアルトは「シリコンバレー」の中核都市の近くでスタンフォード大学のご近所だ。[1]

 さて、このスライドは、心理療法家のトレーニングについて、Web2.0ベースのプラットフォームを構築するというプロジェクトだ。Web2.0は少し前に流行ったが、ティム・オーライリーが提唱したコンセプトで「情報の送り手と受け手の区別がなくなり誰もがWebを通して自由に情報のやり取りができる状態」のことだ。[2]   個人的には、少し前に Semantic Web を使って、研究で得られたデータを CIDOC-CRMのフォーマットで整理する研究支援システム、という人工知能の走りのようなプロジェクトに関わったことがあるが、こういった経験を踏まえるとなかなか面白く読めるスライドでもある。

 有り体にいえば、心理療法家の教育、情報交換を含め、Web上で行おうという概念のようだ、逆に考えるとMRI派の心理療法に対しての正しい知識をもった心理療法家を増やしていこうというマーケティング的な作戦もあるような気がしてくる。インターン制度ではなく Web でエクスターン制度をやろうというのがここでの趣旨のようだ。

 で、具体的には以下、

 




 組織のミッションに対する理解と、3つの概念1)MRIの考え方、2)必要なスキル、3)手順、ベイトソンから始まる研究をアーカイブ化してこれを Web で共有していこうということになるのだろうが、実際きちんと事例が集まってきて、より緻密なメタ分析なり統計処理などがされると、MRIの理解が深い人材が育つだけではなく、手法に対する精度も上がってくるように思っている。

 心理療法的なアプローチは基本、ひと対ひと、ということになるのだろうが、少なくとも並列で行う情報収集や処理には Web は非常に向いているような気もしている。



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2015/12/2015.html
[2]https://ja.wikipedia.org/wiki/Web_2.0

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