2016年7月28日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:MRI、ミラノ派、戦略派からポスト・モダンへ


                                                                                                                             
 川の流れのようで面白いとみるのか?

 迷路のように入り組んでいて複雑だと思うのか?

 は、その人次第だなぁ(笑)。

 川下りではないけれど、ゆっくり下ってみるのはそれなりに面白い。
 
 <ひとりごと>



生き物を扱う方法論は面白い

  Youtubeのこのチェンネルは面白い。

  Amazon.com で家族療法のベストセラーを出している著者の方のようだが、これが本や心理療法のプロモーションになっているのは間違いないだろう。もちろん、こういったメディア・ミックスのマーケティング戦略は日本だと角川映画に遡るお馴染みの戦略だ、が、現在は、こういった戦略を実施するためにお金をかけずに同じようなことができるようになっているのは興味深い。

  さて、個人的には短期療法や家族療法のこの分野に興味がある。それは、人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソン、それと心理療法家のミルトン・エリクソンがその成立に深く関わっていることがあげられる。もちろん、サイバネティクスは工学や人工知能へは応用されているわけだが、人間関係の修復や問題・課題の解決にまで応用されているところが興味を引くことでもある。コンサルティングなどでも最初は専門的情報提供や単なる作業に還元されるところがある、しかし、突き詰めると最後は人の行動・認識、あるいは組織を扱わなければならなくなる。その意味では、扱う対象が、無生物から生物のようなことになると、自分の根幹にある知識も必然的に生き物に対応した第二次サイバネティクス[1]やオートポイエーシス[2]になってしまうことがある(笑)。

 で、こういった概念が反映されている手法がそもそもあるのか?

 ということになるが、それが短期療法や家族療法の手法であったのはいうまでもない。

 さて、前置きが長くなった。Youtubeの映像を見てみよう。最初は、 米国カリフォルニア州パロアルトにある心理療法研究機関のMRI (Mental Research Institute )で、ベイトソンらによって体系化された技法がMRI、そして、その理論がイタリアに伝わり、江戸時代の蘭学者のようにベイトソンの理論を忠実に再現して構築されたのがミラノ派の家族療法というわけだ。このあたりが説明されているのが以下、




 今度は、MRIに在籍したヘイリーが、より戦略的(現状→理想の実現)なところに焦点を当てたのが戦略派、



で、MRIは問題に焦点を当てて、その悪循環を切るというところがあるのだが、より解決に焦点を当てたのがソリューション・フォーカスト・アプローチということになる。これが家族療法にも応用されている。手法的にはサイバネティクスを当ててみるとかなり考えられているのだが、初心者が入るポイントとしてはシンプルで使い勝手がよい、と思っている。



で、もっとポスト・モダンな面が強調されていて、物語やメタファーで人の認識や行動に働きかけていきましょうというのがナラティブ・セラピーでここではこれを家族療法へ適用していることになる。



 
 もちろん、他に構造派のミニューチェン、ウィトカーやサイティアとかを無視しているわけではないけれど、このチャンネルに解決があるので視聴してみるのも面白いだろう。

 
(つづく)

文献
[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Second-order_cybernetics
[2]https://en.wikipedia.org/wiki/Autopoiesis

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