2016年8月21日日曜日

第二次サイバネティクス的なアプローチ


                                                                                                                             
 第一次サイバネティクスと第二次サイバネティクスの違いを

 そのうちまとめておかねば(笑)。

 <ひとりごと>



サイバネティクスは物事をシステムとしてみるメガネ?

    Youtubeの米国サイバネティクス学会のサイトにアップロードされていた「A Second-order cybernetics approach to social cognitive therapy」という映像を視聴してみた。個人的にはかなり興味のあるところだ。



 MITのノーバート・ウィナーにより始められたサイバネティクス[1]は、メーシー会議[2]を経て様々な分野へ応用されることになる。サイバネティクスの知見を心理療法の分野に持ち込んだのは人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンらということになる。これから心理療法はサイバネティクスやシステム論と並走する形式で発展していくことになる。

 さて、本題に戻る。ここでのベースとなる心理療法はCBT。但し、普通のCBTでは面白くないので第二次サイバネティクス的なアプローチにしてみました、というのがこの映像の趣旨だ。

 スライドの冒頭にもあるように、あまりお勉強ばかりしていると


  • 直線的な因果関係しか見ていない、考えていない
  • 問題は原因を持っていると考える
  • 問題を抱えたその人が<患者>であるとする
  • 問題はそれを表明している人に存在している
  • 診断、診断、診断をして病名を貼り付けることに一生懸命
  • セラピストはクライエントから外的に切り離された高みの見物状態だと考える
  • セラピストは専門分野のエキスパートだと考える(無知の知、無為の為は使わない、つかえない)
  • 人は情報処理の生き物である(Input-Outputがあると考える)

 というようなことばかり考える。ただ、こういう発想だと実社会ではお手上げになることも多い。要は、お勉強ばかりできるバカと思われる構図がここにある(笑)。

 もちろん、日本人はある意味、メタ斜め上に構えてみているところがあるので、人間関係や社会を<老子、荘子>的な「無知の知」とか「無為の為」とか「無用の用」とか世界もあれば、<仏教>的な円環的因果関係もあれば、<神道>的なディープ・エコロジー的な世界もあるよねぇ、と考える。

 実社会では、以下のようなことが多い、

  • 因果は円環的 → ミラノ派家族療法の円環的質問が仮定していること、ベイトソンがNLPに駄目だしをした理由もここ(笑)。[3]
  • 原因を解決しなくても問題が解決することはある→ソリューション・フォーカストアプローチが仮定していること
  • 家族療法では問題を抱えて人をIPと呼ぶ[4]、最近はちょっと違うようだが[5]
  • 問題のパターンはシステムに存在している
  • 心理療法家のミルトン・エリクソンはクライアントを病人として扱わなかった[6]
  • セラピストとクライアントはひとつのシステムで一蓮托生である[7]
  • セラピストが無知の知、無為の為を使って専門以外のことを解決できる[8]
  • システムをオートポイエーシスとみると Input-Outputはない[9]


    さて、特にジューイッシュ系の人たちは日本人が感覚で理解していることを兎に角、理屈で考えにに考えぬくところがある。で、簡単にいうと「分ける」「直線的因果で整理する」→ 「分かる」というロジック以外のロジックをつくった人たちということになる。で、日本人が感覚で理解しているところと、考え抜いた理屈が合っている場面が出てくる。

   以下の Youtubeの映像の冒頭でサングラスをかけてドイツ語でまくしたてるハインツ・フォン・フォルスター[10]のコトバが象徴的だ。おそらく、サイバネティクスは、物事を生きているシステムと見る入り口となる。もちろん、自分もそのシステムの一部という見方だが(笑)。



(つづく)

文献
[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Cybernetics:_Or_Control_and_Communication_in_the_Animal_and_the_Machine
[2]http://www.asc-cybernetics.org/foundations/history/MacySummary.htm
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/11/nlp.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2015/11/ip.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/07/blog-post_25.html
[6]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_9.html
[7]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/09/blog-post_22.html
[8]http://ori-japan.blogspot.com/2016/08/blog-post_15.html
[9]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_21.html
[10]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/06/blog-post_26.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

0 件のコメント:

コメントを投稿