2016年8月4日木曜日

逆説的介入のあれこれ


                                                                                                                             
 コーチングで人の認識や行動は変わるのですか?

 Yes !

 ただし、コーチがバカじゃなくて、ちゃんと見立てが出来て、ちゃんと逆説的介入が出来るのだったら(笑)。

 これは、心理療法でも自己啓発でも同じ・・・・

  
 <ひとりごと>



人の認識や行動が大きく変化するにはパラドクスが必要?

  今日は、個人的な趣味を兼ねたお勉強モードでネットに転がっていた「逆説的介入」について書かれた博論を読んでいる(笑)。[1]

  こんだけ書かないと博論にならないのか?という感想が半分、こんだけで博論になっちゃうのかが半分といった感想。で、内容はかなり面白い。もちろん個人的な趣味としてだが(笑)。

 さて、人の認識や行動が変化する場合、2つのレベルが想定されていた。一つは、第一次変化(First-order Change)でもうひとつは第二次変化(Second-order Change)。これは、MRI(Mental Research Institute)のポール・ウオツラウィックらがサイバネティクスの概念を持ち込んで定義した変化のレベルというわけだ。[2]  第一次変化は今の枠組みのもとで変化する単なる改良、第二次変化は枠組みの外に出て変わるイノベーションという感じ。

 で、人が大きく第二次変化するためには「逆説的介入」が必要だった、と、このブログでも書いている。[3]

 具体的にはどんな技法があったのか?

 いくつか例を上げておくと、ロゴセラピーでお馴染みのヴィクトル・フランクルの「逆説的意図」[4]や、ジェイ・ヘイリーの「難行苦行」の行動指示[5]、ミルトン・エリクソンがよくやってた「アンビギュアス・ファンクション・アサインメント」[6]、フランク・フェアリーの「挑発療法」[7]といったところ。もちろん、これ以外に何があるのか調べてみるのもよいのだろう。例えば、ネットを検索するとソリューション・フォーカスト・アプローチは第二次変化ができるか?みたいな資料がみつかる。[8]

 特に、第二次変化が可能だと言われるこれらの療法に共通するのは、セラピストが「逆説的介入」を行っているというところだ。もちろん、コーチやセラピストがクライアントを単に千尋の谷に突き落とせば全て解決?ということはなくて、そこにはきちんと倫理規定みたいなものを守って実施するというのは大切なことだ。[9]

 それで、話を元に戻して最初の博論、ここでは全体的な背景、歴史、逆説的介入を裏付ける理論、そして技法とその効果を検証してエビデンスが掲載されていて体系的に情報が整理されているところが優れたところだ。

   もちろん、これが家族や組織を対象とした変化ということになると少し複雑で工夫が必要なのだが、個人が対象で何かやろうと思ったら十分な気はしている。

 逆に自己啓発やコーチングなどのセミナーやサービスを高い金で買っても、結局、このあたりが分かってないのが講師だったりすると何も変化が起こらないのに、お金だけ消えていくということになるので注意が必要だ(笑)。コーチングで有名ななんとかロビンズみたいなひとらも実はしれっと逆説的介入をやっている(笑)。まわりの弟子たちは気づいてなさそうだが・・・・

 余談だが、このブログで心理療法家のミルトン・エリクソンについても書いているが、「催眠導入」が出来たからといって二次的変化をすることにはまったく関係ないので注意が必要だ。


(つづく)

文献
[1]http://lib.dr.iastate.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=13221&context=rtd
[2]http://socialwork.uw.edu/programs/henrymaier/quotes/first-order-and-second-order-change
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/12/blog-post_12.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_24.html
[6]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_07.html
[7]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/07/blog-post_03.html
[8]http://www.sfbta.org/PDFs/2007/fileDownloader.asp?fname=Quick%20.pdf
[9]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/02/blog-post_28.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

0 件のコメント:

コメントを投稿