2016年8月5日金曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:アドベンチャー・セラピーとは何か?


                                                                                                                             
 今ココで起こる事態に対処しながら

 最終的にはゴールを目指すのは

 案外こころと体にいいということなのだろうなぁ(笑)。

 <ひとりごと>



アドベンチャーは心と体によい?

  昔はアナログでやっていたことが、最近デジタルで復活している。

  例えば:ポケモンGO、もちろんエンジンは ingress なのだが、これは昔で言う、「虫取り」だ。

 昔は、山の中に入ってカブトムシやクワガタを取った。取り方は色々。クヌギの大木の前に立って、片足で木を蹴って振動を与える。カブトムシやクワガタがいれば、木の上からポトリと落ちてくる。早朝、山に入れば、手で捕まえられるような低いところにも居る。クワガタと一口に言っても、色々な種類がいる。ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、ミヤマクワガタ、ルリクワガタ、オオクワガタ・・・。時たま、昆虫図鑑に載っていないような変なのが見つかる。虫カゴは持たない、気に入ったのだけ野球帽の裏に入れて持って帰る、残りはリリース。取り過ぎると頭がゴワゴワする(笑)。家には木くずをしきつめた水槽がある。飼って楽なのは体が丈夫なヒラタクワガタだ。大抵のことではへこたれない。逆に、一番体が弱いのがミヤマクワガタだ。飼うときは注意しないとすぐに死んでしまう。

 あたりの小学生は創造的だ、特徴的な木、道、地形に自分たちで勝手な名前をつける。そして、朝のラジオ体操で集まった時に、今日はどのあたりで何匹とれたといった情報交換をする。

 また、リスクマネジメントはきちんとやっておく必要がある。2、3人でチームでやるときはよいが、1人で単独行動する時は特に注意が必要だ。

 山に入ると蛇がいる。無害なアオダイショウと毒があるヤマカガシ、マムシの区別はきちんとつけるし、噛まれた時の対処法は考えおく。隣のクラスにマムシに噛まれてしばらく学校を休んでたのがいた。

 また、スズメバチには要注意だ、刺されると死ぬおそれがある。一回目は大丈夫でも抗体が出来るのでは2回目は確実に死ぬ。あたりの小学生はどの木にスズメバチの巣があるから危ないと知っている。基本的には回避する。家の近所は大丈夫だったが、おばあちゃんの実家に行くとさらに、イノシシが出た(笑)。

 また、山の凸凹の地形には要注意だ。足を滑らせたり転落しないように注意しなければならない。朝露で濡れている時は特に滑る。崖には近づかない。

 こう考えるとリアルの世界の「虫取り」は案外命がけだ(笑)。今はスマホでのゲームが危険だとかヌルいことを言っているが、リアルな世界での「虫取り」はその比ではない。ただ、「虫取り」をやっていると不思議と危機対処能力や不測の事態への対処は上手くなる。

 さて、前置きが長くなった。アイオワ大から出ていた「Adventure Therapy」(冒険療法)というエッセーを読んでいた。[1]

    簡単に言うと、屋外での冒険を模したゲームの体験を通して心身の不調を治療するというものだ。面白いの理論のベースとして、カール・ロジャーズ、ミルトン・エリクソン、ウィリアム・グラッサーの理論もしくは技法をベースとしていることだ。

 確かに、ゲームを通して、自己効力感を上げたり、エリクソンのユーティライゼーションを使ったりで不測の事態に対処する能力を構築することで、心身の不調を治そうということだ。他人と協力することで一人ひとりの総和以上の力を出せることも学べる。

 細かい話だが、確かに、直接エリクソンではないが、エリクソニアンのジェフリー・ザイクのエリクソニアン・ダイアモンド・モデルが組み込まれているのが分かる。

 で実際にはどんな冒険があるのか?

 例えば、「アルパインタワー」。某電力会社の新人研修の電柱上りのようだ(笑)。

 


   「Swing by choice」。映画の特殊部隊の訓練のシーンによく出てきそうだ。

 
 
 「Climbing tower 」。シリコンバレーにこんな飲み屋さんがあって、登った後ビールを飲んだ記憶がある(笑)。

 

 もっとも、これを真面目にやったらインフラへの投資がすごいことになりそうだが、本質は、ゴールを目指しながらも、今ココで起こる不確定な不測の事態にどれだけ上手く対処できるようになる、というのがポイントなのだろう。

 もちろん、アドベンチャー・セラピーの状況設定は、「虫取り」でも「山菜採り」でも「ポケモンGO」でもなんでもよいのだろう、もちろん自分で方法を選択できるというのが大切だが、で、もっと大上段に立つと、ロジャーズやエリクソンやグラッサーの心理療法家は閉ざされた部屋の中だけでやるものではないということを気づかせてくれる意味ではかなり面白い。


(つづく)

文献
[1]https://www.bradwoods.org/wp-content/uploads/2012/03/Bradford-Woods-Adventure-Therapy-Overview.pdf

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