2016年8月9日火曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:変化と解決の理屈


                                                                                                                             
 大抵の問題は、<現場>で、しかも<人間関係>において起きている。

 だから、状況に合わせて<人間関係>に働きかける施策を打たねば(笑)。
     
 <ひとりごと>



フィードバックとフィードバック・ループ?

  コーチングでタイプ分けのようなものがある。元ネタは「margerison-mccann team management wheel」のようだが。[1]

   さて、個人的には<組織の力学>はその構成員のコミュニケーションを含んだ動的な関係性で状況により都度決まると思っているので端から静的なタイプ分けのようなものは信用していない。その代わりにいつも考えているのはポール・ウオツラウィックらの「コミュニケーションの公理」だ。[2] 人間関係に困っているのに、タイプ分けを始める、といった施策はやはり斜め上を向いているとしか言いようがない(笑)。やはり施策としては、コミュニケーションの<やり方>に還元された人間関係に働きかけてなんとかするべきなのだ。ミルトン・エリクソン派生の家族療法が教えていることだ。もちろんほとんどの場合、関係への介入は<逆説的介入>になる。

   これを頭において以下を読んで見る。[3]
 
 ここで注意するのは、ネガティブ・フィードバック、ポジティブ・フィードバックおよび各ループはサイバネティクスの定義による。
 

Negative feedback is "more of the same " feedback , meaning there is no new news or change (Bateson , 1972; Watzlawick, Bavelas,& Jackson , 1967). In contrast , like "positive test results" in medicine , positive feedback is news that things are not within expected parameters, which may be experienced as a problem or crisis, depending on the situation.  The  problem or change could be due to what is generally considered bad news (death of love one, a fight of spouse , a problem at work) or good news (graduation from collage and needing to find a job , getting married and starting a new household , moving to a new city for a job). Both good and bad news create positive feedback loop , which result in one of two options;(a) return to former homeostasis , or (b) create a new homeostasis.

  ネガティブ・フィードバックは「あいも変わらず」というフィードバックであり、新しいニュースもしくは変化がない、ことを意味している。反対に「新薬治験で効果」のようなポジティブ・フィードバックは、想定の(変数の)範囲内に収まっていないニュースで、状況によるが、問題あるいは危機として経験することになる。問題や変化は一般的には悪いニュース(愛しているものの死、配偶者とのケンカ、職場での問題)、あるいは良いニュース(大学の卒業と就職、結婚と新生活、転勤と引っ越し)などに則している。良いニュースと悪いニュースが同時に起こるとポジティブ・フィードバック・ループが作られる、結果、(a)もとの恒常性に戻る、もしくは(b) 新しい恒常性に移行するのどちらかになる。

  In most cases , a system initially  respond to positive feedback by trying to get back to its former homeostasis as quickly as possible . After a fight , most of couples quickly wants to make up and "get back to normal ." (中略)However , sometimes it is not possible to get back to the "old normal," and a new normal needs to be created . The new norm or homeostasis is also referred to as "second-order change." 

 ほとんどの場合、システムは最初に以前の恒常状態に可能な限り早く戻ろうと試みることでポジティブ・フィードバック(の情報)に対して反応する。ケンカの後で、ほとんどのカップルが埋め合わせとして「通常の状態」に戻る。
 しかし、時々「以前のいつもの状態」に戻ることが不可能で、新しい状態がつくられなければならないことがある。この新しい規範や恒常的状態のことは「第二次変化」とも言われている。

 
 で、以下のスライドを読んで見る。戦略的家族療法もMRI、ヘイリー、ミラノ派とあるが、違いはこのあたり[4]で確認できる。

 また、このスライドで説明されているのは、ヘイリーの戦略的家族療法。




 個人的には、すぐに妄想が膨らんで、そういえば、社会学者のニクラス・ルーマンが社会をコミュニケーションを構成素としたオートポイエーシスで考えていたよなぁ〜(笑)。とかすぐそっちの方向に言ってしまうのだが・・・まずは、コミュニケーションの内容より、それがどのように、もっというと、①シンメトリー②コンプリメンタリー③メタ・シンメトリー④メタ・コンプリメンタリーで、どこらへんが強くて、どのように悪循環に陥っているのか?を観察してみるところから始める、ということなのだろう。

 余談だが、世の中、親切な人が世界中にいて色々勉強できる良い世の中になったものだ(笑)。

 

(つづく)

文献
[1]https://www.mindtools.com/pages/article/newTMM_58.htm
[2]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/12/blog-post_11.html
[3]https://books.google.co.jp/books?id=OeQK8_L_bjsC&pg=PA40&lpg=PA40&dq
[4]http://www.psychpage.com/learning/library/counseling/strategic.html

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