2016年9月15日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:エビデンス・ベースド・アプローチのすゝめ


                                                                                                                             
 統計による効果検証ができない心理療法は、

 単なる、宗教(笑)。

 <ひとりごと>



転ばぬ先のエビデンス(笑)。

  ネットの時代、調べ物をする祭に研究機関のデータベースを使うのが便利だ。

  個人的によく利用するデータベースに米国国立生物情報センター(NCBI)から提供されているデータベースがある。もちろん、検索自体は無料で、さらに多くの情報を無料で参照することができる。

 例えば、ミルトン・エリクソン派生の心理療法の方法の一つとしてソリューション・フォーカスト・アプローチがある。もっと、正確に言うと、ミルトン・エリクソン→MRI(Mental Research Institute)の特にジョン・ウィークランド→シェザー&キム・バーグという流れになる。


で、この方法のエビデンスってあるのか?あるとすればどんな感じなのか?という疑問あるとする。で、NCBIのサイトで調べると一例としてこんなのが表示される。「Effectiveness of solution-focused brief therapy: a systematic qulitative review of controlled outcome studies」[1]。詳細な条件はリンク先を参照してもらうとして、子供から大人を対象に行動改善や心理的不調に対してソリューション・フォーカスト・アプローチを支持するに足るエビデンスがある、と著者の結論が導かれている。明示的な<催眠>を使わなくても行動や思考の変化の支援は可能だということでもある。これは、一例だが、こんな要領で調べていくと個人でもメタ分析可能なくらいの事例はみつかる。

   また、同じエリクソン派生だが自己啓発のおもちゃになっているNLP (Neuro-Linguistic Programming)がある。これもNCBIのサイトで調べると一例としてこんなのが表示される「Neurolinguistic programming: a systemic review of the effects on health outcomes.」[2]。同様に、健康改善に活用したが、こちらは支持するに足るエビデンスが見つからなかったという結論になっている。もちろん、こういった理由から、NLPが特に米国の公共機関や学校などでは一切用いられていない理由ともなっている。単に、エビデンスがないから導入しても意味がないし、既に他にエビデンスのある方法が存在しているのでそちらを使う、という判断があるということだ。まぁ、方法が体系化されていなくてエビデンスの検証が難しいというのもあるだろう。

 さて、先人の研究者には敬意を払うとともに、無駄なことに時間を使わないためにも、こういうエビデンスは重要だということだ。個人的には、コーチング、ファシリテーション、チェンジ・マネジメント等で、まず①ソリューション・フォーカスト・アプローチ、で難事例は②MRI、③エリクソニアン・アプローチ、を使う流れに今のところはなっている。別に心理療法でなくても、行動や思考の変化の支援についてエビデンスがあるのは、方法論についての確信を深めるとともに、無駄なことに時間を使わない保険にはなっているような気がするのだが・・・・・

(つづく)

文献
[1]http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedhealth/PMH0056400/
[2]http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23211179

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

0 件のコメント:

コメントを投稿