2016年9月23日金曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:INSEADの組織変革コーチング


                                                                                                                             
 着飾っていても、中身が変わるわけじゃない(笑)。

 <ひとりごと>



結局は変化の理屈と実践(笑)

  備忘録として書いておく。

成分表示が嬉しい》INSEAD[1]のサイトに掲載されていたリーダー・シップコーチングの資料を読んだ。[2]  このコーチングは、個人や組織を対象にリーダー・シップを発揮して組織へ変革をもたらすために活用されるコーチングとして開発されている、との但書がある。面白いと思ったのは、「変化をファシリテートするモデルとして」心理療法の理論や知見が取り入れられて、それが成分表示されている点だ。具体的には以下になる。

  • 精神分析/短期的な動的心理療法
  • パラドクス介入
  • 肯定的リフレーミング
  • 組織の動力学理論
  • 認知/行動への介入
  • AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)
  • マネジメント理論
  • 動機付けの面接

ミルトン・エリクソンの影響下にある》で、さらに面白いのは「パラドクス介入」は米国カリフォルニア州パロアルトにあった心理療法の研究機関であるMRI(Mental Research Institute)のポール・ウォツラィックからの引用[3]、で「肯定的リフレーミング」はこの資料ではアルバート・バンドゥーラの「自己効力感」を向上させるため、と書いてあるが、最初にリフレーミングと命名したのはやはりウォツラィックらだ[4]

 ウォツラィックらのもう一つの肩書はスタンフォード・メディカル・スクールの教員+元々はオーストリア出身、また論文も色々あるし、INSEADのような欧州を代表する教育機関で素性のはっきりしない研究を引用できない立場の人たちからすると使い勝手がよいということなのだろう。で、ウォツラィックらを手繰っていくと当然、心理療法家のミルトン・エリクソンに行き着くということになる。少なくとも、パラドクス介入とリフレーミングについてはそうだ。

催眠がなくても変化は起こせる》ウォツラィックらの功績の一つは、催眠を使わなくても、適切な状況設定と介入があれば、催眠を使った場合と同じように認識や行動に変化が起こせることを明示した点だろう[5]。これによって普通の対話によるコーチングでも変化が起こる、という理屈が確立されたことになる。やはりビジネスの場面では、催眠、催眠というのはセンスが悪い。

個人的な再編集》INSEADのコーチングを個人的にはどう組み立て直すだろうか?こういうことを考えるのはとても面白い。個人的には以下のようにしたい。

  • 精神分析/短期的な動的心理療法 →バッサリ削除
  • パラドクス介入 → 残す、ただしエリクソン、MRI、ミラノ派の濃いやつにする
  • 肯定的リフレーミング → 残す、ただし、エリクソン、MRI色を濃くする
  • 組織の動力学理論 → ベイトソンと家族療法の知見を入れる
  • 認知/行動への介入 →  MRIとソリューション・フォーカスにする
  • AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)→そのまま残す、システム思考を強化
  • マネジメント理論 → ベイトソンと家族療法の知見を入れる
  • 動機付け → アルバート・バンドゥーラの自己効力感の理論にする
  • おまけ → 西海岸系のゆるゆる風味をプラス(笑)
 いつもとやっていることは、あまり変わらないのかもしれないが、自分であれこれやり始めると、ベイトソン味とエリクソン味を混ぜ混ぜしたかなり濃い味のものになるのは間違いない(笑)。

(つづく)

文献
[1]https://ja.wikipedia.org/wiki/INSEAD
[2]http://sites.insead.edu/facultyresearch/research/doc.cfm?did=38545
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/04/blog-post_14.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2015/12/2015.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

0 件のコメント:

コメントを投稿