2016年9月29日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:NLPのエビデンス(その2)


                                                                                                                   
 40年もやっていて、まともなエビデンスがほとんどないのは

 怠慢以外の何ものでもないな。

 意図的に、お金儲けに走った足あとがこれなのだろうけれど(笑)。

 <ひとりごと>



ここに時間とお金を投資するの?・・・・・

  備忘録として書いておく。

ここでは、個人的な趣味でデータを読むことを楽しんでいるだけであり、何ら医療的、治療的助言を与えるものではないことを予めお断りしておく。

NLPの効果検証すると》米国NCBIのサイトに「Neurolinguistic Programming: asystematic review of the effect on health outcomes(2012)」[1]が見つかる。比較的最近の論文、内容は、NLP(神経言語プログラミング)を精神状態の改善目的で適用した場合、本当に効果があるのか?の(メタ分析的な)検証となっている。NLPが使えるのかどか?は別にしてもこういった効果検証のやり方は参考になるだろう。やはり、「健全に疑いを持つ」というのは日常でも仕事の場面でも必要な資質だ。で、以下に続く。


METHOD: The following data sources were searched: MEDLINE®, PsycINFO, ASSIA, AMED, CINAHL®, Web of Knowledge, CENTRAL, NLP specialist databases, reference lists, review articles, and NLP professional associations, training providers, and research groups.

方法:次のデータソースを検索した:MEDLINE®、PsycINFO、ASSIA、AMED、CINAHL®、Web上のナレッジベース、CENTRAL、NLPの専門家データベース、参考文献リスト、レビュー記事、およびNLP専門家団体、トレーニングプロバイダー、および研究グループ。

 
調査範囲は、データベース、ナレッジベースなどを活用した横断的なものだ。で、結果は以下だ。


RESULTS: Searches revealed 1459 titles from which 10 experimental studies were included. Five studies were randomised controlled trials (RCTs) and five were pre-post studies. Targeted health conditions were anxiety disorders, weight maintenance, morning sickness, substance misuse, and claustrophobia during MRI scanning. NLP interventions were mainly delivered across 4–20 sessions although three were single session. Eighteen outcomes were reported and the RCT sample sizes ranged from 22 to 106. Four RCTs reported no significant between group differences with the fifth finding in favour of the NLP arm (F = 8.114, P<0.001). Three RCTs and five pre-post studies reported within group improvements. Risk of bias across all studies was high or uncertain.

結果:検索は、10の実験的研究を含む、1459の研究を対象とした。5つの研究は、無作為抽出による比較試験(RCT)、5つは、事前事後の研究。対象とした精神状態は、不安障害、体重維持、つわり、物質乱用、およびMRI使用時の閉所恐怖症。3つは、1回限りのNLPセッションだったが、他のNLPの介入は主に4-20セッション間で提供実施されていた。18の結果はRCTの母数が106から22の範囲だった。4つのRCTは、NLPに好意的な(F=8.114、P<0.001)5つの所見だったが、群差の間に優位性は報告されなかった。すべての研究間のバイアスは高リスクか不確実だった。

 
結論としては、以下。



Conclusion: There is little evidence that NLP interventions improve health-related outcomes. This conclusion reflects the limited quantity and quality of NLP research, rather than robust evidence of no effect. There is currently insufficient evidence to support the allocation of NHS resources to NLP activities outside of research purposes.

結論:NLPの介入で健康関連の結果を改善することを証拠はほとんど存在しない。この結論は、確固たる効果なしという検証結果ではなく、NLP研究の量と質が限定されていることを反映している。研究目的の外にNLP活動にNHS(イギリス国営医療事業)のリソースの割り当てを支持するための十分な証拠は存在しない。


イギリス国営医療事業側の人たちが、現場で使えるのか?という視点で検証した 
結論として、「研究するのはよいが、公的な現場で活用するためには、何も証拠が揃っていない(ので今のままでは使う理由がない)」となる。要は、公的機関、教育機関などで使うには圧倒的に検証結果が足りない、だから使うことを推奨しないという判断になる。非常にロジカルな判断だ。もちろん、自己啓発で使っている分には、一々目くじらを立てることもないのだろうが・・・・『心理療法』と名乗るにはかなり無理があるということだ(笑)。

余談だが、パロアルトのMRI(Mental Research Institute)はメーシー財団などの研究資金を投じて統合失調症に対するミルトン・エリクソン派生の心理療法の研究を行い検証して論文を書いた。ほとんどのメンバーは、スタンフォード・メディカル・スクールの先生。ここで書いた、こういう経路も見えてくるわけで、やはりこの地道な努力は後々ボディーブロウのように効いてきている(笑)。

(つづく)

文献
[1]https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3481516/

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