2016年10月15日土曜日

ファシリテーションの技術:ミラノ派家族療法を応用する(その5)


                                                                                                                             
 はじめに、何が<問題>か?の共有認識を持つのはとても大切。

 そのためには、まずは事実認識のすり合わせから始める。

 事実にもとづかない<空中戦>の議論を始めるのは単なるバカ(笑)。

 
 <ひとりごと>



問題を定義する

  備忘録として書いておく。

円環的質問》ミルトン・エリクソン+MRI派生のミラノ派家族療法は家族や組織を対象に実施する心理療法の形態だ。で、ミラノ派の「THE EVOLUTION OF CIRCULAR QUESTIONS: TRAINING FAMILY THERAPISTS」[1]のガイドラインを読んでいた。

  さて、今日は「円環的質問」について少々。ここでもう一度、ミラノ派で使われる質問の種類を整理しておこう。主に4つあった。[2] さらに、この中の円環的質問のサブ・カテゴリーとして4つの質問が紹介されている。円環的質問はベイトソン的なシステム思考を促すために活用する。大まかな目的は、「違いの明示」「文脈の明示」となる。また、質問をしている主体と対象との関係性が「シンメトリカル」か「コンプリメンタリー」なのか?の「関係」を探る質問でもある。この前提として、変えられるのは関係だけ、というのがある。つまり、セラピストが示唆する介入はほとんど場合「関係」を変える行動指示なわけだから、まずはその関係を探るというのが主眼となる。[3]


1. 直線的質問  (尋問的な質問、例:誰があなたを悩ませるのか?)

2.円環的質問  (探究的な質問、例:他にあたなを悩ませているのは誰か?)

 ①問題定義の質問          ← ここ
 ②やり取りのシーケンスの質問
    ③比較・分類の質問
 ④介入の質問

3.戦略的質問

4.再帰的質問  

  
①問題定義の質問》問題、あるいは課題の定義というのは結構難しい。ひとつは、単なる「現象」が問題だと思ってしまうことだ。もぐらが顔を出しているのが問題。子どもが暴れているのが問題。そして、背景にある大きなループをみようとしないで単なる「現象」だけを消そうとする。これでは、たんなるもぐら叩きになる。

 もちろん、円環的質問で聞いてみると面白いことがわかる。他の人はこれを問題と思っているのか?もしかして、違う枠組みで見ているの?。そもそも「同じことを問題と思っているのか?

 こういった質問をしながら、なんらかのすり合わせが必要だ。まず、「これってそもそも問題?」「みんなそう思っているの?」でみんなが思っている「問題ってなに?」まず、ここを出発点にするために使うのが「問題提議の質問」ということになる。

 ミラノ派は、MRI派生なのでどちらかというと「問題に焦点を当てる」そして、より大きなシステムの視点から関係性からなるパターンを崩しにかかる。[4]なので、こんな形式になっている。もちろん、誰かを糾弾するのが目的でも、犯人探しをやりたいわけではない。システム論的にどのような要素が連鎖してこの問題が起こっているのだろう?ということを観察するところから始める。





(つづく)

文献
[1]http://www.aamft.org/members/familytherapyresources/articles/86_jmft_2_11
[2]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/10/blog-post_10.html
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/10/blog-post_6.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2014/07/blog-post_7.html

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