2016年10月26日水曜日

ファシリテーションの技術:ミラノ派家族療法を応用する(その13)


                                                                                                                             
 システムとしての組織を理解するには、

 いじって、要素と要素の〈関係性〉を観察してみることだなぁ〜(笑)。

 <ひとりごと>



人と人との関係性を観察する

  備忘録として書いておく。


 《二次情報という制限》コーチングやファシリテーションでもそうだが、圧倒的な制限が存在する。それは、クライアントの「コトバ」つまり二次情報を手がかりにコーチングやファシリテーションを行わなければならないということだ。二次情報とは自分ではそのことそのものを経験しておらず、人から聞いた情報だ。もちろん、クライアントと一緒に現場に動向して情報を取得しなければ、コーチやファシリテータが一次情報に接することにはならない。

 余談だが、クライアントが働いている現場に影のようによりそって適時フィードバックを行うのが「シャドー・コーチング」ということになるが、実際にシャドー・コーチングが使われることは稀だ。

 もちろん、現場に動向しても制限はある。いつも起こる典型的な出来事や障害のようなイベントがちょうど現場に動向している時に発生するか?ということだ。

 結局、現場に足を運ぶということはコーチやファシリテータが臨場感を高めることが出来るし、その現場に合わない突拍子もない解決策のようなものを提案することは少なくなるだろう。しかし、現場に出ても、結局は二次情報として人の話を聞く必要があるのだろうし、コーチやファシリテータが時系列的な視点などから全ての一次情報を取れるわけではないということだ。

関係性の類型を観察する》次善策として、いくつかの視点から二次情報を取得する、ということになるが、観察の対象が家族や組織となった場合、どこを観察したらよいのか?ということがある。

 結論から言うと、二次情報ではあるが、ある人とある人との〈関係性〉を観察するということになる。これは、比喩だが、鮨屋の水槽で泳ぐ魚の群れから、海で泳ぐ姿を想像するようなところもあるが、結局は水槽でも海でも〈関係性〉のパターンはそれほど変わらないだろうという仮定があるようにも思えてくる。

 詳細は、このあたりで書いたが、ここでの要点は、①問題定義の質問、②やり取りのシーケンスの質問、③比較・分類の質問、の3種類の円環的質問のうち②を使って、システムとしての家族を色々いじってみることだ。

 ここでのポイントは、構成員それぞれの関係が〈コンプリメンタリー〉なのか〈シンメトリカル〉なのか、それが過去から現在に渡ってどう変化してきたのか?よい関係にするためには、これをどのように変化させていけばよいのか?を観察するに尽きるということになる。

 質問と観察を繰り返し行うことが、介入のための精度の高い仮説の構築、それと具体的な介入をどうするのか?のような「変化のレバレッジポイント」をついた介入につながる。逆に言うと、ミラノ派の元ともなっているミルトン・エリクソンの催眠誘導だけを真似ても、システム論的な介入が出来なければ何の効果も得られないということだ。

 もちろん、ミラノ派では家族をオートポイエティックなシステムと見ている。したがって、現象としての一つの行動だけを見て介入をする、ということにならない。

 詳細は以下のようになる。









 結局、システムを観察するには、少しいじってみて、要素と要素の〈関係性〉を観察することに尽きる、ということになる。

(つづく)

文献
[1]N/A

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