2016年11月6日日曜日

ベイトソンとブルーベック


                                                                                                                             
 結ばれあうパターンは必ずしも変拍子ではない(笑)。
 
 <ひとりごと>



変拍子ではない『サラ・ベイトソン・ブルーベック

  備忘録として書いておく。

 1959年に Jazzの世界に変曲点が訪れたと言われている。[1] 今流行りのコトバで言えば「シンギュラリティー」が訪れた。

その根拠の一つは以下の4つのアルバムがリリースされているのが1959年だということだ。


  • マイルス・デイヴィス 『カインド・オブ・ブルー』
  • デイブ・ブルーベック 『タイム・アウト』
  • チャールズ・ミンガス 『ミンガス Ah Um』
  • オーネット・コールマン『Jazz来るべきもの』

  個人的な印象でしかないが、1959年より前とこれ以降では、Jazzは大きく変わったと感じている。それまでの歌謡曲をJazz風にアレンジしたダンス用音楽から、Jazz自体を哲学的な顔をして聞くようになったということだ。もちろん、これは生まれる前の出来事でもありずっと後になってからJazzの歴史をたどりながら聴き始め、自分でもSaxを吹くようになってからの印象でしかないが。

 また、ネットに転がっていた「現時点までで一番売れた Jazzアルバムベスト25」[2]を参照すると、一位がマイルスの『カインド・オブ・ブルー』そして三位にデイブ・ブルーベックの『タイム・アウト』が堂々ランクインとなっている。

 今日、取り上げるのは、ブルーベック。上のアルバムの中からヒットしたのが、テレビのCMなどで耳にしたことのあるだろう、5拍子が特徴的な『テイク・ファイブ』だ。この中でアルト・サックスを吹いているポール・デスモンドは肺がんのため52歳で亡くなる。一方、ピアノのデイブ・ブルーベックは2012年まで存命で91歳まで生きた。

 デイブ・ブルーベックの息子のダン・ブルーベックは、グレゴリー・ベイトソンの娘のノラ・ベイトソンと結婚、その間にデイブ・ブルーベックとグレゴリー・ベイトソンそれぞれ共通の孫娘となるサラ・ベイトソン・ブルーベックが生まれた。

 マニアックな話になるが、生前のデイブ・ブルーベックが孫娘に書いた曲がタイトルどおりに『サラ・ベイトソン・ブルーベック』だ。

 デイブ・ブルーベック本人による演奏ではなく、そのカバーだが、Youtubeに上がっていたのでリンクしておく。

 




 ブルーベックと言えば、『テイク・ファイブ』『テイク・テン』『トルコ風ブルーロンド』に代表されるような変拍子 Jazz というイメージではあるが、『サラ・ベイトソン・ブルーベック』はリズムとしては普通の拍子なので少々拍子抜けのではある。もちろん、デイブ・ブルーベックは孫娘に変拍子バリバリの変態さんのような人生ではなく、普通の4ビートのように普通にすくすくと成長して欲しいとの願いが込められているかもしれないが(笑)。

 余談だが、ノラ・ベイトソンが父親のグレゴリー・ベイトソンを題材に撮った映画『An Ecology of Mind 』[3]がある。この中で音楽をドラマーのダン・ブルーベックが担当しているので案外音楽がよい。特に、ブルーベックやアート・ペッパーなどの西海岸系Jazzが好みの人にはお勧めだ。

(つづく)

文献
[1]https://www.youtube.com/watch?v=dou3aSZmEg0
[2]http://www.thejazzresource.com/top_25_jazz_albums.html
[3]http://www.anecologyofmind.com/

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