2017年2月1日水曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 32日目


                                                                                                                            
      人は時間の流れってどうやって知覚、認識しているのだろうなぁ?

 何れにしろ、何らかのインデックスがないと混乱するな(笑)。

 <ひとりごと>



混乱技法について

  備忘録として書いておく。


 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、32日目の進捗などを書いておきたい。

 それで、今日は「The Confusion Technique in Hypnosis」の続き。

《時制の混乱》

 エリクソンの言語のほうの混乱技法はいぶし銀的な職人技的なところがある。ほんのちょっと文法的な時制を工夫して、「今日は何曜日だっけ?」「今日は何月?」のように認識の中でほんの少しの混乱を引き起こし、そこを起点にして過去や未来のことを思い浮かばせるような工夫がされている。

 過去から見れば、今日は未来だし、未来からみれば今日は過去のようにほんのちょっとの工夫でクライアントを混乱させ、トランス状態に誘う。

 もちろん、時制を混乱させるのはバリエーションの一つでしかない。

 当然、英語ネイティブのクライアントが混乱するくらいだから、そうでない人が読む時は結構注意していないといけないのだろう。

 で、敢えて日本語の試訳として書いておくと、こんな感じになっている。小説家だともっと文学的表現ができるのだろうが(笑)。


セラピストの混乱技法の内容
解説
私は、あなたがボランディアの被験者になってくれて嬉しく思います。
共同作業へ誘う。
今日、あなたは楽しく食事をしたのではないかと思います。
他愛もない話から ー 但し、もっとも可能性が高い事実について話す。
ほとんどの人はそうします、ただし時々食事を抜くこともあります。
一般的で、根拠のある話をする。
あなたは、おそらく今朝朝食を食べました。
一時的に今日の話題を話す。
あなたは今日食べたものを明日も食べたいと思うかもしれません。
未来(未来に対しての過去、現在のある種の自己認識を間接的に示唆)
あなたは今日と同じように金曜日に食べたことがあります。
過去と現在のある種の自己認識がが同じであることを示唆。
来週もそうするでしょう
現在と未来のある種の自己認識が同じであることを示唆。
先週であれ、今週であれ、来週であれ、大きな違いはありません。
過去、現在、未来は同等。
木曜日は金曜日の前にやって来ます。
他愛もない、前言とは関係ないが、根拠のある話。
先週もそうでした、来週もそうでしょう、そして今週もそうです。
事実だがだからどうした?という話題(被験者は、ここにどんな意味があるのか?と思い始める)
金曜日の前は木曜日で6月の前は5月です。
真である、ただし、今日が金曜日、昨日は木曜日だが、木曜日には現在形が使われている。
4月と言えば、穏やかに振る雨です。
4月がやってきているが、被験者の大学時代のピンポイントの経験を思いだす。
3月は2月の雪につらなり、2月6日に降った雪を確かに思い出します。
3月に戻り、2月に戻って、2月12日、14日、22日を思い出す。 2月6日だけは混乱する(2月6日は誕生日やそのような出来事ではないが、それが有意義であれば、その日は評価される)。
1963年の元旦はそれが今後何かをもたらすだろう1年の始まりです。
1963年の元旦は現在形で表される。現在、1963年の6月だが、ここが未来と認識されている。
でも、12月はクリスマスでした。
過去のクリスマスの記憶と、今年やって来るクリスマスの両方を示唆している。
でも、クリスマスの前には感謝祭があります。その前に買い物を済ませて美味しいディナーを味わってください。
1962年の12月の記憶が、1963年にやってくる様々なイベントで行わなければならないことを喚起している。


あとは、場所を混乱させるパターン。あっち、こっち、あっち、こっち、みたいなことも書かれている。

2月1日の進捗、256ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 9.7%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

The Confusion Technique in Hypnosis
Milton H. Erickson Reprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, January, 1964, 6, 183-207.




(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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