2017年2月14日火曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 45日目


                                                                                                                            
 楽しい記憶に結び付けられている手がかりは何だろう?

 場所、音楽、食い物?(笑)。

 <ひとりごと>



はじめに

  備忘録として書いておく。


 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、45日目の進捗などを書いておきたい。

 それで、今日は1つのメモ書きと1つの論文。


声の調子と記憶
 
 一本目は、「Notes on Minimal Cues in Vocal Dynamics and Memory」で昨日のつづきから。これは、正式な論文ではなく、単なる注意書き。

 内容は、エリクソンの中西部なまり(Flat-A sound)の話し方の考察から始まった話題。

記憶のインデックス

    要点ははやりメタファーの中に隠されていた。冒頭、エリクソンは祖母からもらった本の中にある特定の詩を読む時、特定の木に登って読んだ。後日、特定の木の前にやってきただけで読んだ詩、あるいはその時の経験を思いだすことになる。

ウォーセスター病院時代の経験

 エリクソンはウィスコンシン大学を卒業すると、ボストンのウォーセスター公立病院に勤務して研究を行うことになる。そして同僚から指摘されて、中西部なまりからボストンの東部なまり「ハーヴァード・アクセント」にしゃべり方を矯正したことが書かれていた。その後、エリクソンはまた中西部に戻り、元の中西部なまりに戻ることになる。ただし、その後、学会でボストン時代の同僚に会った時、あるいはボストンに出張する時に隣に座った人と「ハーヴァード・アクセント」でしゃべりはじめた時、突然、ウォーセスター病院時代のとても詳細な記憶が蘇ることになる。

 要は、後にエリクソニアンの用語でいうと「Associational Que」つまり記憶を引き出すなんらかの手がかりについての考察を始めていることになる。意図したわけではないが、何らかの記憶のインデックスが無意識に経験に結び付けられていて、このインデックスが分かると記憶が簡単に引き出せるようになるということなのだろう。

 これがこのメモ書きの要点ということになる。

後催眠行動?
 
 二本目は、「Concerning the Nature and Character of Posthypnotic Behavior」というタイトルの論文。これは、1941年に投稿された論文で、The American Society of Clinical Hypnosis が設立されるのが1957年であり、その随分前のことになる。

 要点だけ言っておくと、この時代、後催眠暗示とか後催眠行動は知られてはいたが、あまり研究されていないのでは?という疑問からこれを調べるというのがここでの要点だ。まずは、過去の論文から調査していることになる。
 
 例えば、後催眠暗示と催眠から覚めた後の健忘、感覚消失のような現象がどのように関連しているのか?とか、それが覚めた後の行動にどのような影響を与えているのか?とかこんな話。


考察
 
 エリクソンは非常に論理的な人だったのではないか?と推測される。それは文章が構造化されて書かれているからだ。もちろん、一般的にコンサルタントが書くような構造化された文章ともちょっと違う。それは、所々に重要なメタファーが散りばめられていたり、敢えて数字を羅列せずに、読みながら数を数えさせるような表記がされている点だろう。

 その意味、ITの SQL とNoSQLではないが、構造化されているデータと、敢えて構造化されていないデータという具合に両方が盛られていることを考慮する必要があるのだろう。もちろん、これは構造化されていて意識されるところ、構造化されていないが無意識になんらかの影響を与える部分、こういうことになる。


2月14日の進捗、360ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 13.6%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

Notes on Minimal Cues in Vocal Dynamics and Memory Milton H. Erickson

Concerning the Nature and Character of Posthypnotic Behavior 
Milton H. Erickson and Elizabeth M. Erickson Reprinted with permission from The Journal of Genetic Psychology, 1941, 24, 95-133. 



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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