2017年2月15日水曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 46日目


                                                                                                                            
 エリクソンはむっちゃロジカル、

 論文を読むと分かる。

 実は、正確無比に曖昧なことをやっていた(笑)。

 ・・・・

 <ひとりごと>



はじめに

  備忘録として書いておく。


 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、46日目の進捗などを書いておきたい。

 それで、今日は論文を一つ。

後催眠行動?
 
 「Concerning the Nature and Character of Posthypnotic Behavior」というタイトルの論文。これは、1941年に投稿された論文で、The American Society of Clinical Hypnosis が設立されるのが1957年であり、その随分前のことになる。

 論文を読むと、エリクソンの研究に対する思考プロセスが見えてくる。例えば、以下のようなものだ。
  • 現象を定義する
    • 存在を確認する
    • この時、クラス-サブクラスの論理階型も考える
  • 仮説を立てる
  • 実験のプロセスを考える
  • 何と何が関連しているのか?を考える
  • 再現性を考える
 と何かこんな感じ。

で、ここでは、「催眠後の振る舞いの変化」、みたいなものが出て来るが、結局は、「言葉の認知や行動への影響」の研究、ということになる。たまたま、言葉をかけるタイミングが被験者がトランス状態にある時、というだけの話だ。

 例えば、ここでは催眠後の振る舞いといったことについて考慮する。つまり、催眠中にある示唆(暗示)を行う。催眠覚醒後にこれがどの程度振る舞いに影響を及ぼしているのか?これを考察、調査しているのがこの論文だ。

 ただし、エリクソンはこんなことを考える。後催眠状態というのは存在するのか?つまり、仮説としての状態モデルを考慮している。催眠後に暗示が有効でこれが継続しているのは、一見、普通に覚めた状態だったとしても、後催眠状態というのがあって、この中に居るのではないか?という具合。もちろん、これは論考なので仮説であって決めつけはしない。

 また、Posthypnotic Act と Posthypnotic Behavior と Posthypnotic Performance など細かい用語が書き分けられている。一般的には、Posthypnotic Act は、催眠後に意志を持って何かやっている行動、Posthypnotic Behavior は催眠後に無意識に何かに反応しており、これが暗示によってどのように変化しているのか?というニュアンスだ。

 エリクソンは、催眠のトランス状態で何か暗示を行い、後催眠(存在しているとすると後催眠状態)にどのような影響を与えるのか? 例えば、健忘が続くとか、感覚喪失が続くとかの因果関係、あるいは相関関係を調査するようなことを行う。

 何分古い論文なので、現在最新の状況がどうなっているのか?は分からないのだが、少なくとも、何かを調査、研究する時のエリクソンの思考プロセスからは何かを学ぶことは可能なのだろう。

 細かく、書くときりがないのだが、おおよそこんな感じだ。


考察
 
 1日少しずつエリクソンの論文を読んでいるわけだが、最近思うのは全然無理をしていないことだ。1日7〜8ページだと細切れ時間に読めるし、ちょっとおやつを食べる感じになっている。その意味、自分にとってはチャレンジングな目標というより、歯磨きとか入浴程度の感じになっているのだが、これはこれでありなのだろう。逆にいうと、1日、8時間とか歯磨きや入浴をしている人はいないのだろうから(笑)。

 その意味では、仮に大きな目標であったとして1日に出来る簡単な(歯磨き程度の)行動に落として粛々と継続するというのが重要なことなのだろう。

2月15日の進捗、368ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 13.9%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

Concerning the Nature and Character of Posthypnotic Behavior 
Milton H. Erickson and Elizabeth M. Erickson Reprinted with permission from The Journal of Genetic Psychology, 1941, 24, 95-133. 



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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