2017年2月17日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 48日目


                                                                                                                            
 吾輩はサイバネティストである。

 名前はまだない(笑)。

 <ひとりごと>



はじめに

 吾輩はサイバネティストである。名前はまだない。お正月から、心理療法家ミルトン・エリクソン(1901-1980)の論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を1日8ページのペースで読んでいる。

 ここに強い動機はない。少しだけ、これを正確に言うと、吾輩の意識はこの意図が分かっていないのかもしれないが、吾輩の無意識はこの意図を完全に理解しているかもしれない、ということだ。ただ、「ゾウを食べるには一口ずつ」の喩えにあるように、全編2,648ページを一口づつ約1年で食べ終えて、自分の血となり肉となる予定にはなっている(笑)。

 もちろん、血となり肉となろうが、脂肪になろうが、果てはウンコとなろうが、何かの、あるいは誰かの役には立つのだろう。ウンコでも「綺麗な花」の肥料にはなる。仮に何の役に立たなくても、役に立たないことが役に立つのかもしれない。禅で言う『無用の用』というやつだ。

 何れにしても失敗を意識しないで何かやってみることだ。どうせ吾輩の小さな意識には、学習したことが何時どのように役に立つなどはじめから分かるわけはないのだから。意識して立てた、成功する計画はどんなに緻密に計画してもだいたい狂ってくる。反対に、意識して失敗するための厳密な計画を立ててもうっかり成功してしまうこともありうるということだ(笑)。これが成功するかどうかは、意識には分からないが、無意識だけには分かっているということなのだろう。

 また、読み方のルールはここで書いた。もちろん、ルールは吾輩が意識できる小さな部分であり、吾輩の無意識が違和感を感じれば、当然ルール変更もあり得る。もちろん、意識で読むだけではもったいない。プラグマティストだったエリクソンからの学びは、高尚な思想ではなく、あえてゴール達成のために無意識に『道具』として使うことだけに意味がある、ということだ。

 これは意識で分かっていても、無意識で実践できるようになるのは少し時間がかかるのかもしれない。ただ、吾輩の無意識が日常生活や仕事の場面で、ゴール達成のためにこの『道具』を使っている場面が増えることで意識では予想のできない何か面白いことに遭遇する機会は増えてくるのだろう。吾輩の無意識が教えたいのはこういったことなのかもしれない。

 また、吾輩は、意識して人類学者でサイバネティストであるグレゴリー・ベイトソンの視点を立てる。これは、無意識にミイラ取りがミイラになる、のを防ぐためだ。『道具』が何時も役立つわけではない。状況と種類と使い方による。

 つまり、トンカチは釘を打つ時に使えばよいだけで、「トンカチ真理教」のような信仰の対象にしてはいけない。ただし、最初は意識していても、時間が経つ毎に意識されなくなり、無意識についつい原理主義に走ってしまうのはよくあることだ。余談だが日本人の感覚だと意識して、年一回の「トンカチ供養」くらいはするのだろうが、この程度でとどめておきたい。吾輩の意識はエリクソンを尊敬こそすれ、信仰しているわけではない(笑)。ここは吾輩の無意識も一致している点だ。

 目指しているのは、サイバネティストとしてゴール達成のために、ちょっとだけ意識してエリクソンの『道具』を学び、この『道具』を無意識に使えるようになることだ。これをゴールとして意識すると単に、これだけのことだ。吾輩の意識ではエリクソンはエベレストのように高い山のように思える、それでも吾輩の無意識は一歩一歩登っていけば何れは頂上に到達できることを知っているのかもしれない。もちろん、下山する時に遭難しては洒落にならないので、もう少し大きく考える必要があるのだろう(笑)。何れにしても、吾輩の意識はこれに気づいていないのかもしれないが、吾輩の無意識はこのことに気づいているに違いないことを、祈ることにしたい(笑)。

 それで、今日は48日目の進捗等を書いておきたい。

後催眠行動

 「Concerning the Nature and Character of Posthypnotic Behavior(1941)」というタイトルの論文の続き。備忘録として書いておく。

 ここでの要点は10ある。今日は時間がないのでかかないのと、正確さを期したいので取り敢えずこれだけ書いておく。時間のある時に追記する予定、としておきたい。

考察 

 催眠によるトランス誘導はこの状態の現象と心身状態、振る舞いに焦点が当てられてきた。時代背景として麻酔の代用として利用されたことなどがそうだろう。しかし、心理療法への応用ということになると、トランス状態から覚めた後催眠における現象、心身状態や振る舞いが重要になるという具合だ。つまり、トランス状態から覚めた後は元の木阿弥というのではまったく意味をなさないからだ。これについて、トランス状態の時にいったいどのような介入をすれば、トランスから覚めた後の心身状態や振る舞いに影響を与えられるのか?これを真面目に探求しているのがこの論文ということになる。
 
2月17日の進捗、384ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 14.5%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

Concerning the Nature and Character of Posthypnotic Behavior 
Milton H. Erickson and Elizabeth M. Erickson Reprinted with permission from The Journal of Genetic Psychology, 1941, 24, 95-133. 



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html
[2]www.asch.net/portals/0/journallibrary/articles/ajch-48/barabasz.pdf
[3]https://pdfs.semanticscholar.org/a965/38ce9e75d9ecb32aa9e5af7c9fc902bd0cfe.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679

――

0 件のコメント:

コメントを投稿