2017年3月17日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 76日目


                                                                                                                            
    ミルトン・エリクソンはとてもロジカル、

 まずこれを理解しないことには何も始まらないような気が・・・。

 で、はじめて神経ロジック(Neuro-Logic)が理解できると(笑)。

 <ひとりごと>



はじめに

 備忘録として、

 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 76日目について書いておきたい。

催眠による聴覚障害の研究

「A Study of Clinical and Experimental Findings on Hypnotic Deafness: I. Clinical Experimentation and Findings  (1938)」の続きから。著者はミルトン・エリクソン。

 細かくはかかないが、次の実験への課題が12項目が列挙されている。
 


催眠による聴覚障害の研究(その2)

「A Study of Clinical and Experimental Findings on Hypnotic Deafness: II. Experimental Findings with a Conditioned Response Technique  (1938)」。著者はミルトン・エリクソン。

 前の論文のつづき、Cグループに含まれていた2人の被験者と新たに2人の被験者を加え行われた催眠における聴覚障害の研究の続き。

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随考

 エリクソンの論文を読んでいて思うのは、巷に溢れている印象とは随分違うことだ。

 まずは、文章自体が非常にロジカルに書かれていることだ。まるで、コンサルタントの書く文章のようだ。一般的に、コンサルタントが、まず練習するのはイッシュー・ツリーの書き方とモレなくダブリなくMECEで取得した情報を整理することがあげられるだろう。これが基本中の基本。

 もちろん、生データをくれと言われているのであれば別だが、まずは、何らかの仮説に基づいて情報イッシュー・ツリーやMECEで整理して仮説や要点を相手にぶつける、というところから始まるように思われる。要は、意図を明確にして要点を完結に話す、ということだ。

 それで、エリクソンが30歳代くらいから書かれた学術論文を読むと、論点が「構造化」されて情報が整理されて書かれている。学術論文だから当たり前と言えばあたり前だが、案外これは誤解されているところなのかもしれない。

 ネットを検索すると「本人が書いた書籍は1冊も残っていません」とかドヤ顔で主張しているアホなサイトがあるのだが、学術論文を見たことも読んだこともないと暗に分かってしまうので分かっている人から見ると案外恥ずかしいものだ(笑)。もっとも、「無知の知」が使えるのであれば無知のままでも問題ないのだろうけれど、その気配はない(笑)。

 さて、エリクソンの Youtubeなどの映像を参照すると、「一体何を言っているのだろうか?この爺さんは?」ということが多いのだが、こういった映像が誤解を与えているのかもしれない。要は、「話しているコトバが曖昧だからもの書きができないのではないか?」とか「意味不明のことを話しているから、論理的な人ではないのではないか?」ということだ。

 これは、これは晩年になって発話が曖昧になっていることと、また、エリクソンお得意の間接暗示でもって何気に示唆深く話していることが多いためだろう。もちろん、エリクソニアン・アプローチは即興演奏のように変化のためには何でも利用できることは利用するということになるので、最初から分かっている予定調和で終わるとはいかない。これが普通の人が見るとエリクソンを分かりにくくしている点でもある。

   逆にいうとこの時期のエリクソンは、標準的アプローチを使い、直線的因果関係を想定して実証実験を重ねていたので非常にわかりやすい。
 

3月17日の進捗、608ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 23.0%) 

Volume 2 : HYPNOTIC ALTERATION   OF SENSORY, PERCEPTUAL    AND PSYCHOPHYSIOLOGICAL   PROCESSES

A Study of Clinical and Experimental Findings on Hypnotic Deafness: I. Clinical Experimentation and Findings Milton H. Erickson Reprinted with permission from The Journal of General Psychology 1938, 19, 127-150. 

A Study of Clinical and Experimental Findings on Hypnotic Deafness: II. Experimental Findings with a Conditioned Response Technique 
Milton H. Erickson Revised and enlarged from a report given before the American Psychiatric Association at St. Louis, May 6, 1936; reprinted with permission from The Journal of General Psychology, 1938, 19, 151-167. 




(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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