2017年3月3日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 62日目


                                                                                                                            
 エリクソンが実証した意識の判断を停止した無意識の本質は、

 案外、「善」ということなのかもしれない。

 西田幾多郎でも読み返すかなぁ〜(笑)。

 <ひとりごと>



はじめに

 備忘録として、

 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 62日目について書いておきたい。

催眠が反社会的に利用される可能性の研究 

 「An Experimental Investigation of the Possible Antisocial Use of Hypnosis(1939)」という題の論文の続きから。

 催眠が反社会的に利用される可能性はあるのか?の研究。
 
 エリクソンは様々な実験をするがいたずらの手口のようなことにもなるので細かい話はかかない。もちろん、実験は安全に行われている。結局、エリクソンは35の実験を行っている。結論は以下だ。


Hence the conclusion warranted by these experimental findings is that hypnosis cannot be misused to induce hypnotized persons to commit actual wrongful acts against either themselves or others, and that the only serious risk encountered in such attempts is incurred by the hypnotists in the form of condemnation, rejection, and exposure. 

したがって、これらの実験結果によって保証される結論は、催眠術が催眠状態にある人に自分自身または他の人に対して実際の不正行為を起こすように誤用することは不可能で、そのような試みにおいて遭遇する唯一の深刻なリスクは、 拒絶反応、および不正の発覚が含まれる。

 
 例えば、こういった実験があった。被験者を催眠状態におき、箱をストーブだと暗示する。この場合被験者は箱を触ることができる。しかし、同じ状態で本物のストーブを触れと暗示しても被験者は触ろうとしない。

 結局、この実験から催眠を誤用して人を傷つけたり、自分を傷つけたりすることはできないと結論づけている。ある意味、エリクソンの技法が単に意識による判断を停止しているだけなのかもしれないが、ストーブを触れといっても無意識は自分や他人を傷つけるとわかっていることは行わないということなのだろう。案外、無意識の本質は「善」ということなのかもしれない。 

考察 

 エリクソンは世間体に塗れた意識で判断するより、一旦、こういった意識の判断を停止し、無意識に判断させたほうがよりよい答えが出る、という考察を深めていったのではないか?と思われる実験のようにも思われる。

3月3日の進捗、496ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 18.7%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

An Experimental Investigation of the Possible Antisocial Use of Hypnosis Milton H. Erickson Reprinted with permission fromPsychiatry, August, 1939, 2, 391-414. 



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html

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