2017年4月1日土曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 91日目


                                                                                                                            
 お説教タイムみたいな苦痛な時間は、

 修行すれば短く感じるようにはできるということだな(笑)。
 

 <ひとりごと>



はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 91日目について書いておきたい。


催眠状態における時間歪曲
 「Time Distortion in Hypnosis(1948)」から。著者はリン・クーパー。

    今日の論文はよく知られていると思われる著作「Time Distortion in Hypnosis」に関連している。本書は、リン・クーパーとミルトン・エリクソンの共著だ。この著作のサマリーがこの論文にあたる。あまり大きな声では言えないが、ネットにこの著作のPDFが落ちている、興味のある人は読んでみるとよいだろう。それから本を購入しても遅くはない。内容はともかく平易な英語で書かれている。

 さて、ニュートン系古典力学の概念に絶対時間というのがある。「いかなる観察者が宇宙のどこで観察しようとも時間はどこでも同じように流れるという概念だ」。個人的には「絶対」と聞くと胡散臭く感じてしまう。もちろん反対に「相対主義者」というわけではないのだが、少なくともシステム思考をモットーにしている立場からすると単純な二項対立の視点だけで物事を考えることは避けたいところだ。もっというと、問題の定義を二項対立として、ここから出発するのはありなのだろうが・・・・

 ここで古典力学の講釈をたれようというのではない。日常生活で誰でも経験することだが、一般的に楽しい時間は速く過ぎ、苦痛な時間はゆっくり流れる。あるいは、臨死体験のような場合、ほんの数秒の間に今までの人生が走馬灯のように思い起こすという言われている。そういった主観的な時間感覚、もっというと歪曲された時間間隔の話だ。

 ただ、ここで催眠によるトランス状態が関わってくるのでややこしくなる。 例えば、ほんの10秒程度のことを10分の経験ですと暗示する。主観的な時間感覚として10分に感じられたのか?こういったことを地道に調査しているのがここでの趣旨だ。

 確かに主観的な経験を扱っているのだが、時間の長さや流れをどのように感じるのか?というところに焦点が当てられていて恣意的な解釈が入りにくくなっているのは面白いところだ。   
 

随考

 客観的な時間としては、現在、原子時計のようなものまで存在して非常に正確に時間を測定できる時代にはなっている。

 もちろん、普通は細かい秒単位で細かい時間を気にする必要があるのは、コンピュータで分散システムを組んだ時の同期のタイミングの心配くらいだろう。逆にいうと普通に生活していて秒単位の時間のズレを気になくてはいけないような場面は多くはない。

 ここで扱っているのは、主観的な経験としての時間の知覚、そして時間の概念としての認識ということになる。また、この時代、主観的な時間の知覚、認識に関して理論めいたことはおそらく一般意味論でコージブスキーの書いた「Time Binding」くらいではなかったかと推測される。

  現在、 物理的な時間を正確に測ることは研究されていても、人の時間の知覚、認識についてはほどんど研究されていないような気もするのだが、実際はどうなのだろうか?

4月1日の進捗、726ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 27.4%) 

Volume 2 : HYPNOTIC ALTERATION   OF SENSORY, PERCEPTUAL    AND PSYCHOPHYSIOLOGICAL   PROCESSES

Time Distortion in Hypnosis: I Linn F. Cooper Reprinted from The Bulletin, Georgetown University Medical Center, 1948, 1, No. 6, April and May, pp. 214-221. 


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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