2017年4月3日月曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 93日目


                                                                                                                            
 先週、楽しかった経験にはどんなことがあっただろう?

 今週、それと同じような経験をもっとするには、

 具体的に何をしたらよいのだろうなぁ?(笑)。

 <ひとりごと>



はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 93日目について書いておきたい。


催眠状態における時間歪曲
 「Time Distortion in Hypnosis:Ⅱ(1950)」から。著者はリン・クーパーとミルトン・エリクソン。

    本稿の内容は、リン・クーバーとミルトン・エリクソンの著作「Time Distortion in Hypnosis」に詳しい。個人持ちは amazon にあるのと同じ第二版。

 昨日の続き。このタイミンで著作のほうを再読してみた。
 

随考

 結局、催眠による時間の歪曲は何に役立つのか?

 ある時はこういった目的論的な質問が効果的な時もある。企業でいったら「Management by Objective 」によるマネジメントのようなものだ。もちろん、目的論だけのマネジメントだけではギスギスするので普通は「Management by Wondering Around」の歩き回る経営と併せて使われる。

 要は、直属の上司は目的論に基づいてより具体的な指示を出すけれど、経営陣は現場をウロウロしながら、ねぎらいの言葉をかけて回るという姿勢が大事だというわけだ。

 話を元にもどそう。時間歪曲は何に役立つのか?

 エリクソニアンの、ギリガンとザイクの共著の「Brief Therapy」の中に以下がある。


Hypnotic Time Distortion 

The hypnotic phenomenon of time distortion was developed originally by Lynn Cooper and elaborated later by Cooper and Erickson in Time Distortion in Hypnosis(1959). The process involved is the manipulation of experiential time in relation to actual or clock time. Patients are encouraged to experience an extension of the time when they are relatively pain free, and to perceptually condense those intervals when the pain is problematic. Erickson found that once patients were trained in these techniques, the actual or clock time of the episode of pain diminished, as well as experiential time. This technique often is used in combination with amnesia for past pain.

催眠による時間の歪曲


時間の歪みの催眠現象は、元々リン・クーパーによって開発され、『催眠による時間歪曲(未邦訳)』(1959)の中でクーパーとエリクソンによって、後に詳しく説明された。これに 関連するプロセスは、実際の時間または時計の時間に関する経験的な時間の操作だ。 患者は、比較的痛みのない時間の延長を経験し、痛みが問題になっている場合には、その間隔を知覚的に凝縮することが推奨される。 エリクソンは、いったん患者がこれらの技術で訓練されると、痛みのエピソードの実際の時間または時計時間が減少し、体験的な時間も減少することを見出した。 この技術は、過去の痛みのために記憶喪失と組み合わせて使用されることが多い。

 
 実際に(神経学的な)痛みを経験している時間がある。これを時間歪曲によって痛みを経験する時間を短く感じられるように訓練すると、主観的な経験もそうだが、実際計測される痛みの時間も減ると書かれている。非常に興味深い点だ。

 現代では、明示的な催眠を使わずにSFAなどのブリーフ・セラピーで「ここ最近、調子のよい状態はあったか?」のような質問で、比較的調子の良かった状態に注意を向けてもらうようなことをやっているように思うのだが、元を辿ると、ここに行き着くということになるのだと思う。

 もちろん、病理に焦点を当てなくても、普通に暮らしていいて、快適だ、楽しい、幸せだ、というところに焦点を当てて、これを増やすようにする訓練みたいなものもできるという示唆ではあるように思うのだが・・・(笑)。

4月3日の進捗、740ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 28.0%) 

Volume 2 : HYPNOTIC ALTERATION   OF SENSORY, PERCEPTUAL    AND PSYCHOPHYSIOLOGICAL   PROCESSES

Time Distortion in Hypnosis: II Linn F. Cooper and Milton H. Erickson 
Reprinted with permission fromThe Bulletin Georgetown University Medical Center, 1950, 4, 50-68. 


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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