2017年6月30日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 181日目


                                                                                                                            
 
  毎日、ジメジメしているが、

  気候や季節と心身状態に相関関係は

  きっとあるなぁ(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 181日目について書いておきたい。

組織的な脳損傷に対する催眠を志向した心理療法

「Hypnotically Oriented Psychotherapy in Organic Brain Damage  (1963)」。著者はミルトン・エリクソン。

 25ページの比較的長い論文。簡単に言うと、こんな内容だ。物理的に脳を損傷したクライアントに心理療法的な知見は役に立つのか? なかなか深いテーマだ。最初に出て来るのは38歳の女性、家族旅行から帰ってくる途中で頭痛を発症。原因は動脈瘤が破れていること。もちろん、これが催眠で治るといったバカなことを言っているわけではない。当然、外科手術を行う。問題はその後の話だ。

 おそらくこの時代 fMRIやCTスキャンなどの機材は大病院にすら置かれていない時代だろう。したがって、脳の物理的な損傷にともない、どのような機能が麻痺しており、どのような機能は正常なのか?を見立てる必要がある。エリクソンの場合は、まず、この見立てとしてクライアントを催眠誘導し、これを見立てる支援をするところから始めるという具合だ。

 ・・・・・・・・

 とりあえず本編の終わりまで読む。ネタ的には医療的な話で微妙なのであまり細かいことは書かない。


随考

――催眠関連のスライド――

ワシントン大のメディカル・スクールのサイトに「The Power of Suggestion : Hypnosis (2014)」というスライドが落ちていたので読んでみた。このあたりは昔MSに出張したときにウロウロした記憶がある。大学があるシアトル近郊は、年間3分の2が雨天で全米で自殺率が第二だと聞いた記憶がある。ヨーロッパ風の古風な町並みとは裏腹に気候がメンタルに及ぼす影響は案外大きいのだろう。もちろん単なる仮説でしかないが。シアトルのご近所のブリティッシュ・コロンビアで天候と季節と自殺に相関はあるかといった、こんな研究はやっているようだ。

 さて、非常に簡潔にまとまっているが、内容は以下だ。

   1.催眠の定義
   2.歴史
   3.催眠とは正確には何か?
   4.理論とそれがどのように機能するのか?
   5.神話と誤解
   6.効果のエビデンス
   7.バーチャル・リアリティと催眠誘導
   8.自己催眠の練習

 理論的にはヒルガードの新乖離だが、エビデンスもついているので怪しくない感じで気持ちよく読める。結局、被験者が何を信じていようが、それとは関係なしにある程度手順に則ってやれば再現性がある、という話になっているからだ。

6月30日の進捗、1428ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 53.9%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY

Hypnotically Oriented Psychotherapy in Organic Brain Damage
Milton H. Erickson Reprinted with permission fromThe American Journal of Clinical Hypnosis, October, 1963, 6, 92-112. This article was published simultaneously in translation in Ceskoslovenská Psychologie, Prague, Czechoslovakia.




お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679


――

0 件のコメント:

コメントを投稿