2017年7月25日火曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 206日目


                                                                                                                            
 
  エリクソンのアーリー・ラーニング・セットを日本語でやると

  平仮名誘導になるのだろうなぁ(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 206日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

・・・・・・・・・・・

  今日のところは、ロッシがエリクソンに質問し、エリクソンがそれに答える形式で本書が進むということの説明。当時エリクソンは72歳。

 トランス誘導を考えた場合にあまりこれに重きを置いてもいけないように思う。実際、エリクソン自身が「催眠それ自体が何かをするということはありません。しかし、催眠はうまくいくための好ましい(情緒的)雰囲気をあなたに与えてくれます」とだけ言っている。あくまでも未来に向かって何かをするための心身状態を変える役に立つだけだ。このあたりで書いた。

 さて、アーリー・ラーニング・セットによるトランス誘導の部分だ。これは、英語圏の人間が幼稚園の頃どのようにアルファベットを学習したのかのイメージを利用した催眠誘導だ。Youtubeにアップロードされていた映像の50秒あたりにこのアーリー・ラーニング・セットがある。


 このあたり日本語に置き換えるとどうなるだろうか?

 個人的な疑問だ。

 多くの人は中学から英語を学んだはずだ。日本語圏の幼稚園あたりに学んだことを考えると、あくまでも初めて文字を学んだ時のイメージを使った誘導ということになるので、平仮名か片仮名を使ったアーリー・ラーニング・セットということになるのだろう。小学生の頃にやたら漢字の書き取りに練習をさせられた記憶はあるが、気がついたら書けていたので、平仮名や片仮名をどうやって学んだかの記憶はあまりない。

 
随考

 ―― 翻訳の難しいところ ――

  今日のところを読んでいて思ったことがある。それは、英語を単純に日本語に置き換えられないところがあるということだ。

  例えば、日本だとアルファベットは中学で習った(今は小学生から)。エリクソンが狙っているのは生まれて始めて文字をかけるようになったところを思い出すことだ。もちろん、それは本当の記憶なのかどうかは分からないが。そうすると、日本人がアルファベットでアーリー・ラーニング・セット誘導を行うのは少し違うようにも思う。

 また、こういった英語、日本語の違いを考えると、同音異義語があるだろう。英語で同音異義語であってもそれを単純に日本語に変えるとわけが分からなくなる。このあたりで書いた。

 また、エリクソンは英語で韻を踏むことがある。無意識に尋ねる「なぞなぞ」のようなものだ。これもそのまま日本語にはなり難い。エリクソンの「なぞなぞ」の事例は、この著作にあった。同音異義語の「バット」、「ダイアモンド」、「グローブ」などから「ベースボール」を想起させるものだ。
 
 そう考えると案外構造的に単純に翻訳できない構造を含んでいることが分かる。


7月25日の進捗、1624ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 61.3%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

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「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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