2017年7月28日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 209日目


                                                                                                                            
 
  資源・資質(リソース)という意味で、

  経験のコンテンツを使うのと、

  経験のプロセスを使うのとでは何かモードが違うのだろうなぁ(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 209日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

・・・・・・・・・・・
 今日は以下の内容。アーリー・ラーニング・セットなど繰り繰り返し説明されるが、それだけ重要だということなのだろう。

・Early Learning Set
・Limiting Attention and Downgrading Distractions 
・The "Yes Set" 
・Posthypnotic Amnesia 
・Indirect Evocation of Personal Motivation and New Learning by Implication
・Indirect Evocation of New Learning 
・Indirectly Discharging Resistance 
・Engaging Motivation with Patient-Centered Experience 
・Hidden Directives by Implication
・Evoking Courage and Self-Exploration 
・Truisms Evoking Mental Mechanisms: Protection and Flow from the Unconscious 
・Depotentiating Consciousness 
・Facilitating Latent Potentials 
・Allowing Time for Suggestions 
・Patient's Central Role 
・Words Evoking Mental Mechanisms 
・Facilitating Change and Development 
・Indirect Suggestions for Head Ideomotor Signaling 
・Facilitating Individuality 
・Ideomotor Signaling the Acceptance of Suggestions 
・Open-Ended Suggestions: Forgetting and Recall 
・The Apposition of Opposites 
 
随考

 ―― 学習とアンラーニング ――

   論文を読む時、いくつかのパターンを試している。具体的には、 一回目は黙読する。二回目はエリクソンっぽく声に出して読んでみる。三回目はもうすこし全体的な視点を考えて読んでみる。このような感じで、本文は少なくとも3回は読んでいる。さらに、読んだ後に、一歩下がった視点から見出しを眺めてみると、要素と要素の関係性がつながってきて何となくエリクソンっぽい感じというのが見えてくるのが面白い。

 例えば、今日も登場するアーリー・ラーニング・セットから分かるのは、エリクソンは、クライアントに初めて何かを学習した経験を思い出してもらい、知覚やそれを使ったプロセスに焦点を当ててもらっていた、ということだろう。別に難しく考える必要はない。文字の書き取りができるようになったことでも、逆上がりができるようになったことでもよいし、自転車に乗れるようになったことでも、水泳で初めてクロールができるようになったことでも、初めて跳び箱を跳べるようになったことでもなんでもよい。この時の経験を思い出してもらい、知覚の臨場感を伴って思い浮かべてもらうという具合だ。これによって、クライアントは内的経験に焦点を当て、それぞれのクライアントがそれぞれのトランス状態に入る。

  誰でも何かを学んだ経験はあるわけだし、例外なく、知覚を伴ったプロセスが資源・資質(リソース)として利用できるという具合だ。

    そして、 文字を書くのも、最初は難しかったがかけるようになりました。逆上がりをするのも、最初が難しかったけれど、できるようになりました。自転車に乗るのも、最初は難しかったけれど、できるようになりました。水泳でクロールで泳ぐのも、最初は難しかったけれど、できるようになりました。跳び箱を跳ぶのも、最初は難しかったけれど、できるようになりました。

・・・・・だから今かかえている課題も学習なので、そのうちできるようになりますよ。・・・・という含みになっているという具合だ。

 この粒度でやっていくときりがないのだけれど、さらに俯瞰すると、一旦学習したやり方が制限になっていることもあるので、学びのプロセスを手離して、そのプロセス自体も新しくしないといけないというのはあるだろう。この場合、アンラーニング・セットということになるのだろうが。これは、アーリー・ラーニング・セットと反対で、知覚の臨場感を低下させ、ディソシエイションで傍観者として経験を眺めているような感覚を引き出しているようにも思える。


7月28日の進捗、1648ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 62.2%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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