2017年7月30日日曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 211日目


                                                                                                                            
 
  Yes Set は、

  本当は、No Set と Reverse Set の3点セットでやらないとなぁ(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 211日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

・・・・・・・・・・・
 今日は以下の内容。

・Subjective Experience of Trance: First Step to Visual Hallucinations 
・Reinforcing the First Stages of Visual Hallucinations 
・Trance Characteristics
・Movements and Identity 
・Spontaneous Finger Signaling
・Open-Ended Suggestions: Unconscious Selection of Hypnotic Experience
・THE "YES SET" 
・Exercises with the "Yes Set" 
・PSYCHOLOGICAL IMPLICATION 
・Exercises in Psychological Implication 
・THERAPEUTIC BINDS AND DOUBLE BINDS 
  I. The Bind and Double Bind Question 
 
随考

 ―― たまには基本中の基本を――

   本文を読んだ後で、 論文のインデクスを眺めてみる。トランスの主観的な経験から始まって、治療的ダブル・バインドが今日の範囲だ。その意味では、今日も盛りだくさんだ。
 
 さて、エリクソンの著作を読む時、個人的に意識しているのは、「事実」なのか「意見」/「推論」なのかの区別をつけて読むことだ。

 例えば、今日は Yes Set が出て来る。 Yes Set を簡単にいうと「自明の理」の質問をして相手に何度か Yes と答えてもらい、心理セッションの冒頭にクライアントとペーシングする技術だ。ここでは、自明の理だから必ず「事実」について尋ねることになる。例えば以下だ、

・今日は火曜日でしたっけ?
・今は午前10時ですか?
・あなたは、◯◯にお住いでしたね?

 逆に言うと、この段階で、相手の「意見」や「主観」について尋ねるのは、好ましくない、ということだ。

・サッカーは好きでしたっけ?
・ラーメン愛好家でしたっけ?
・ここまで大変でしたねぇ?

 相手の反応として「事実」に対する Yes と「意見」に対する Yes はやはりモードが違う。敢えていうと、前者はベタな Yes で、後者はメタな Yes となるだろう。

 それで、 Yes Set を何回か行った後で、相手をリーディンすすることになる。日常や仕事の場面では、ここで「意見」あるいは「主張」を述べると通りやすいということになる。もちろん、これも社会科学的なことなので絶対というわけではない。例えば以下だ、

・これから、お昼をいっしょに食べにいきませんか?
・この商品のカタログをおとどけしたいと思いますがいかがでしょうか?
・その他

 もちろん、エリクソンはこの Yes Set をトランス誘導の前振りに使ったということだ。

・あなたは椅子に座っていますね?(ペーシング)
・あなたは壁のシミに焦点を当てていますね?(ペーシング)
・あなたは、深くゆっくり呼吸をしていますね?(ペーシング)
・あなたは、どんどんリラックスしていくのがわかります。(リーディング)

 もちろん、こういった技法は日常や仕事でも使える。相手と何か議論をするような場合でも、Yes Set を「事実」の合意に使って、そこからはじめたほうがよいという具合だ。 
   

7月30日の進捗、1664ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 62.8%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679


――

0 件のコメント:

コメントを投稿