2017年7月7日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 188日目


                                                                                                                            
 
  対人間の対立は単なる現象、

  もっと大きなシステムを見ると、そこに課題が見えてくる。


   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 188日目について書いておきたい。

インポテンツ:無意識の再調整を促す

「Impotence: Facilitating Unconscious Reconditioning(1953) 」著者はミルトン・エリクソン。発表されなかった原稿。

 今日の論文は極度に性的でもあるので触りだけ書いておく。

 クライアントは42歳の男性医師。仕事は精力的でバリバリこなしている。彼は「心因性のインポテンツ」であった。ただし、自慰行為は可能だったし。女性との性的関係が可能な場合、挿入の瞬間までは勃起することができた。しかし、それが行われた時、猛烈な吐き気に襲われ性行為が不可能になった。

 ・・・・・・・・・・
 
 このような状態でエリクソンを紹介されてエリクソンのもとにやってくる。催眠のトランスクリプトもあり、結構詳細に書いてある。この時代にはすでに治療的ダブル・バインドが登場している。

 
随考

   Youtubeに「コンフリクト・マネジメント」の面白い映像があった。

 コンフリクト・マネジメントとは意見の対立などを調整するマネジメントの方法だ。ビジネス上の課題解決に限らず家族療法などの心理療法でも取り扱われる分野だ。

 この映像ではヘラジカとクマが同じ吊橋を渡りたいが、お互いが譲り合わないところから対立が起こっているところから始まっている。もちろん、この映像はメタファーということになる。



  この問題の解決を考えると、色々な手法が存在するだろう。ハバード流交渉術、弁証法、制約理論(Theory of Constraints)の対立解消図、ゲシュタルト療法のエンプティ・チェア・・・・。と手法は用意されている。

 もちろん、システム論的にはこの対立という現象を通してもっと大きな問題というのを考えるというのがミソなのかもしれない。結局は、なぜ橋を渡る必要があるのか?なぜ、橋は一人しか通れない幅なのか?なぜ通行をコントロールする管理人がいないのか?なぜ、ヘラジカとクマは意固地になったのか?・・・・・・そうやって考えていくともっと大きな課題が見えてくるように思えるのだ。

 余談だが制約理論を使った対立解消は以下だ。理屈はゲシュタルト療法のエンプティ・チェアを論理思考でやっているに過ぎない。単なる弁証法だ。対立を解消しながらゴールについて考えていくことで、より抽象度の高いゴールが意識されることになる。
 ※注:対立解消図は通常横書きだが、ここでは抽象度の高いゴールが上にくるように縦書きにしている。


 
7月7日の進捗、1484ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 56.0%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY

Impotence: Facilitating Unconscious Reconditioning Milton H. Erickson Unpublished manuscript, 1953.



お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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