心理療法家のミルトン・エリクソンの話も少し出てくるが、 サイバネティクスを補助線にしているから、ありがちなクソスピリチュアル催眠 みたいなことになっていないのだよなぁ(笑)。 サイバネティクスつながりでエリク・エリクソンも出てくるなぁ・・・・(笑)。 <ひとり言> |
備忘録
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サイバネティクス学者たち
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この本は、スティーブ・J・ハイムという人が書いたもので、サイバネティクスという学問の始まりから発展までを、実際に関わった人たちの話をもとにして書かれています。
サイバネティクスという学問は、ノーバート・ウィナーという数学者が考え出した概念で、第二次世界大戦の後にたくさんの人が興味を持ちました。
サイバネティクス(Cybernetics)は、システムや制御の理論を扱う学際的な分野です。1940年代から1950年代にかけて、数学者であり哲学者でもあるノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener)によって提唱され、その後さまざまな分野に影響を与えました。
サイバネティクスは、制御と通信の理論、生物学、情報理論、数学、工学などの要素を組み合わせて、システム全体の挙動や制御に関する原則を研究します。これは、機械や生物学的なシステムだけでなく、社会システムや(人的)組織など、さまざまなレベルのシステムにも適用されます。
サイバネティクスは、負のフィードバックや制御ループ、情報伝達などの概念を通じて、システムが自己調整し、安定性を維持する方法を理解しようとします。このアプローチは、自律的な制御や学習の理論の基盤となり、ロボティクス、人工知能、システム理論などの分野に応用されています。
サイバネティクスの概念は、機械学習や制御理論、情報科学、複雑性科学など、多岐にわたる分野で引き続き影響を与えており、システム全体の理解と設計において有益なツールとなっています。
サイバネティクスの研究者の中には、グレゴリー・ベイトソンやマーガレット・ミードという人類学者や、ウォーレン・マクローチやローレンス・フランクやローレンス・クビエという心理学者などがいます。この本では、彼らがどんなことを考えたりやったりしたのかを、面白くてわかりやすく説明してくれます。
彼らが集まってサイバネティクスについて話し合った場所が、メーシー会議というところです。この会議は、サイバネティクスの学問の中心となる場所でした。
メーシー会議(Macy Conferences)は、1940年代から1950年代にかけて、サイバネティクス(Cybernetics)や関連するトピックに焦点を当てた一連の会議です。これらの会議は、ノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener)を中心としたグループによって主催され、サイバネティクスとその他の領域における概念やアイディアの交流と発展を促進しました。
メーシー会議の名前は、最初の会議がニューヨーク州のメーシー療養所(Macy Foundation)で開催されたことに由来しています。これらの会議には、ウィーナーのほかにも、心理学者のグレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson)、数学者のジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann)、神経生理学者のウォーレン・マクカロック(Warren McCulloch)など、様々なバックグラウンドを持つ研究者たちが参加しました。
メーシー会議では、サイバネティクスや通信理論、制御理論、人工知能、複雑性の研究など、異なる分野のアイディアが交わり、新しいアプローチや理論が生まれました。これらの会議は、サイバネティクスの概念が広く知られ、発展する一助となりました。
今では、サイバネティクスは、電車の運行やインターネットのやりとりや、人の心の治療や指導や人工知能など、いろいろなところで使われています。でも、サイバネティクスという考え方がどうやってできたのか、どうやって広がったのか、知りたい人は、この本を読んでみると良いのではないか?と思います。
文献
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